腰痛に効く湿布の選び方。自分の腰痛に合った湿布を見つけよう
日々の暮らしで困ったトラブルの代表格といえば、腰痛。 腰が痛からすぐにでも湿布を張りたいのに、薬局の湿布は種類が多すぎてどれを選んだら良いのか分かりにくいですよね。 そこで今回は、腰痛に効く湿布の効果的な選び方をご紹介します。1.腰痛の種類がシップ選びでは重要
腰痛はただ、腰が痛い、ということだけではなく大きく分けて2つの症状に分けることができます。 (1)急に痛くなった。→急性腰痛 (2)いつも痛い…→慢性腰痛 急性腰痛はいわゆる“ぎっくり腰”です。 起き上がったとき、屈んだ時、ひねったときなどにズキッと痛みが走ります。 こういう時は、腰に炎症が起きているかもしれません。 腰を触ってみるとなんだか他の部位より温かいような気がするし、なんだか赤くなっているような気がすることがあります。 慢性腰痛は、長い期間続いている重くて鈍い腰の痛みを感じます。 デスクワークや立ち仕事のような同じ姿勢で長い時間過ごさないといけない人に多く表れる症状で、放置すると別の病気の元になることがあるのできちんと対処する必要があります。
2.湿布薬には種類があります
腰痛の痛みと同じく、湿布薬にも大きく2つの種類があります。 (1)痛みを抑える成分が入っている湿布薬(インドメタシン、フェルビナク、ジクロフェナクナトリウムなど配合されているもの) (2)痛みの発生源をブロックする湿布薬(サリチル酸メチルなどが配合されているもの) 痛みを抑える成分が入っている湿布薬は、入っている成分が比較的弱めなので、体への副作用が比較的少ないです。 そして、痛みそのものを防ぐ湿布薬は成分が強く、効果が高いのですが、体への副作用が前者に比べると大きくなっています。
3.自分はどっちの腰痛なの?
さて、湿布を選ぶためにはまずは自分がどっちの腰痛なのかを見極めましょう。 最近急に腰が痛くなったのなら急性の可能性が高いですし、もうずっと腰が痛いのなら慢性の可能性が強いです。 急性の方は成分が強い湿布薬を選んでください。 具体的には「インドメタシン」、「フェルビナク」、「ジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)」などの成分が入っている湿布薬です。 痛みの段階にもいろいろありますが、あまりにもひどい痛みの時にはジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)を含んでいるの湿布薬を選ぶと良いでしょう。 そこまででもないけどやっぱり痛い。のであればインドメタシン、フェルビナクを含んだ湿布薬がオススメです。 成分が強ければ良い、というわけではないので、ご自身の痛みの具合と含まれている成分とをよく考えて選んでください。 そして、慢性の方は成分が弱い方を選んでください。 湿布薬の成分に「サリチル酸メチル」などが含まれているものが良いですね。
4.冷感湿布と温感湿布の違いは?
例えば、足をくじいてしまった時などは患部を冷やしたりしますよね? だから熱を持っている腰痛、つまり急性腰痛も“冷感湿布”を使うのが正解かな、と思ってしまいます。 しかし答えはNOです。 実は、どちらの湿布も体に張り付けたときに冷たい感じがする、あったかい感じがするだけで、患部を冷やしていることには変わりはありません。 もし患部を冷やしたいなら、氷のうなど冷たいものを15分以上当てる必要がありますし、温めたいなら、お風呂に入るなどして体の深部まで温める必要があるのです。 つまり、どちらの湿布を選んでも問題はありません。 ご自身が体に張り付けるときに“ヒヤッ”とする感覚が嫌なら温感湿布を選び、温感湿布特有の温い感じが嫌なら冷感湿布を選ぶことをオススメします。
5.ここで注意。ぎっくり腰のときは…
ぎっくり腰と一言で言いますが、これは病名ではなく、何かしらの原因で急に腰痛になる症状を表します。 そのため、腰痛の原因が何であっても患部に炎症が起きているのは間違いないのです。 まずは炎症を抑えて痛みを和らげる必要があります。 炎症を抑えるために、湿布をすぐに貼りたくなるところですが、まずはアイシングが必要です。 アイシングの方法は、10分程度氷のうなどで患部を冷やすだけ。 そのあと、湿布を張ってください。 この作業は2~3日繰り返す必要があります。 歩けないほどの痛みが治まってきたら、自己治癒能力を高めるため、患部の血行を良くする必要があり、整骨院での治療やお風呂に浸かって体を温めてください。 だんたんと症状が改善されていくでしょう。
6.湿布を使う時の注意点
どの湿布薬を使う時も、鎮痛作用のあるものは喘息持ちの方や妊婦の方に悪影響を及ぼすことがあります。 必ず、お医者さんに相談してから使うようにしてください。
自分の腰痛に効く湿布を選ぼう
辛い腰痛にあった湿布選びをするということは、きちんと症状を改善することに繋がります。 しかし、間違った選び方をすると症状を悪化させてしまいますので、成分が強いから良いというわけではないということを知っておいて損はありません。 ご自分の腰痛に合わせてシップを選び、早期改善に努めましょう。