痛風の薬5種。ボルタレンからザイロリック錠まで

痛風の薬5種。ボルタレンからザイロリック錠まで

痛風になると、痛みの緩和や症状の改善に様々な薬が処方されます。

目的に合わせて医師が薬を選びますが、ご自分でも効果や副作用を把握する必要があるでしょう。

処方に際して説明は受けますが、その前に痛風の薬はどのようなものかを知っていると安心して治療に望めるでしょう。

医師に質問しにくいときは薬剤師も相談を受けていますので、痛風の薬に関しての不明点を解消して治療してください。

1.痛風の発作を予防する薬

痛風の発作が起きるときには関節などがムズムズする症状を感じる人がいます。

予兆となる症状や痛みを予防するために飲むのが「痛風発作予防薬」です。

DNAが分解されたときなどに作られる老廃物が尿酸なのですが、体の中に増えると尿酸値が高くなります。

高尿酸になるとできる結晶が白血球の1種類である好中球に取り込まれるとき、痛みの元となる炎症物質を出し始めるのです。

炎症物質が多いほど痛風では強い痛みが出るので、好中球が集まるのを阻害するために痛風発作予防薬を処方するのです。

国内の病院で処方されるのは、コルヒチンという薬がメインです。

ただし、この薬は長期間にわたって飲むものではありません。

血液や生殖器、肝臓や腎臓への負担となり障害が起こる可能性もありますので、短期間の発作予防に使用することになるでしょう。

その間に尿酸値のコントロールができるように、生活習慣の指導も含めた治療を進めていきます。

2.痛風発作を治療する薬

痛風の発作が慢性的なものにならないために、非ステロイド系消炎鎮痛剤を使用することもあります。

ナイキサン・ボルタレン・ロキソニンなどの医薬品名で知られています。

消炎鎮痛剤は、対処療法といって現在出ている症状を抑えるだけで、根本的な治療をする薬ではありません。

痛風の痛みを抑えるのには適していますが、痛風の治療薬ではないと考えてください。

また、消炎鎮痛剤は非ステロイド系でも胃腸への負担が大きく、副作用として胃の不快感を訴える人もいます。

その場合は、医師に相談して胃腸薬を併せて使うこともあります。

3.尿酸の排出を促し炎症を抑える薬

炎症を抑える対処療法だけでなく、尿酸を排泄する作用を促すこともできる薬として、パラヂミンという薬が処方されるケースもあります。

体の中に尿酸が溜まったままでは、炎症から痛みを感じるのも緩和できませんので、体の外に排泄してしまうことも欠かせません。

副作用として胃の不快感やアレルギーが出る場合もあるので、医師と相談して検討をしましょう。

また、脳梗塞や心筋梗塞の既往がある人は、血液をサラサラにするワルファリンをはじめとした血液凝固阻害剤の効果が強くしてしまうこともあるので、医師に申し出をしてください。

4.尿酸の排泄を促す薬

痛風の大きな原因である高尿酸値を改善するために、体に溜まった尿酸を排泄しやすくする薬が4種類あります。

ベネシット錠・ユリノーム錠・ナーカリシン・ベンズマロン錠という医薬品名で呼ばれています。

腎臓の働きを活発にして尿酸の排泄を促しますので、腎臓に疾患のある人や腎臓結石の人は使用できないと言われています。

また肝臓の疾患がある人にも適さないと言われますので、心当たりのある人は医師に申し出するのを忘れないようにしましょう。

尿酸の排泄を促し鎮痛できるパラヂミンとは逆で、ワルファリンなどの血液をサラサラにする薬(血液凝固阻害剤)の働きを邪魔する可能性があるので、飲み合わせは要注意だと思って良いでしょう。

そのほかに、痛風の治療をしたくても妊娠しているときには使用できません。

痛みを止める薬ではありませんので、発作の時だけ飲むのではなく定期に飲んで様子を見る必要があります。

5.尿酸ができるのを抑える薬

生活習慣を見直しながら尿酸が作られるのを抑える薬もよく処方されます。

医薬品名はザイロリック錠・サロベール錠などです。

体の中で尿酸が作られることを抑制して、徐々に尿酸値を下げるために使用します。

腎臓や肝臓に負担がかかる場合もあるので、これらの薬を処方されたら定期的な検査をしながら様子を見ます。

免疫を抑制するイムランなどの薬を飲んでいる人は、その薬の代謝が邪魔される傾向が出ます。

また、イムランなどの副作用が強くなるケースが予測されます。

ワルファリンなどの血液凝固阻害剤の場合も、併用すると副作用を強く感じることがあるので安全のため、現在飲んでいる薬はすべて、医師に申告してください。

消炎鎮痛剤ではないので発作の時だけ飲む薬ではなく、決められたとおり定期的に飲む薬です。

痛風の薬を知ろう

痛みの緩和をするものと、尿酸値を下げるタイプが別々になっていたり、両方の作用を兼ねていたり目的が異なりますので、十分に理解して使用することが重要です。

飲み合わせによって副作用が生じる場合もありますので、医師や薬剤師とよく相談して薬を飲むようにしましょう。

処方された薬を飲んでいて少しでも、普段とは違う変化を感じたらすぐに病院に行って相談するのが理想的です。