高齢者用の杖の種類5種。最適な種類の杖を選ぼう

高齢者用の杖の種類5種。最適な種類の杖を選ぼう

高齢者の転倒予防や屋外での活動をサポートするのが杖です。 杖にも種類があり、使用目的や効果などが異なりますので、利用する人に合わせて選ぶのが重要でしょう。 杖によって大きさや重さも変わりますので、腕力や握力の状態に併せた選び方もできるようになっています。 そこで、高齢者が使う杖の種類とどのような人に適しているのか、使う場所についてもご紹介します。

1.T字型杖

T字型杖は最もポピュラーで、現在も使用している高齢者が多く見られます。 ドラッグストアなどでも介護用品の扱いがあれば、このT字型杖を安価に販売していますので購入しやすいのが特徴です。 脚の筋力低下でバランスをとりにくい人や、片側麻痺のある人に適しています。 常に杖の支えが必要なのではなく疲れた時などに使いたい人にも便利なように、折りたたみのT字型杖もあります。 コンパクトに持ち歩いて使えるのが便利なところです。 市販品でも身長に合わせて杖のサイズが選べるタイプや、杖を購入してから腰が曲がるなどして高さが変わっても調整しながら使えるタイプなど、バラエティ豊富です。 女性向けにデザイン性に優れたものも多くなりました。 ただし、調整できないタイプで、サイズを間違えると使いにくいというデメリットがありますので、店員と相談して決めるようにしてください。 「身長÷2+2cm」で杖の長さを決めると使いやすいものが見つかりやすいです。 T字型杖の一般的な重さは300g前後です。

2.ロフストランドクラッチ(カナディアンクラッチ)

ロフストランドクラッチは、カナディアンクラッチとか前腕固定型杖とも呼ばれています。 カフと呼ばれる部分が腕の肘下部分を支え、その下にグリップ(握り部分)があることから、握力に自信のない高齢者に適しています。 麻痺などで片足に体重がかけられない時にも動きやすくする杖として使われています。 カフはO字型とU字型の2種類にわかれています。 固定制の高いO字型は一見使いやすく見えますが、転倒した時は腕のケガにつながる恐れもあります。 また、U字型カフは、使っているうちに腕が外れることはありますが、転倒した時のリスクが軽減されるメリットを持っています。 使いやすい方を選びましょう。 ロフストランドクラッチの一般的な重さは500g前後です。

3.多脚型杖

多脚型杖はその名前の通り、杖の先端の地面につくところが1本ではなく、4本(もしくは3本)の脚にわかれていて安定性に優れています。 ただし、平らな地面で使用するのが条件となっていて、段差や傾きのある場所では転倒のリスクがあると考えて良いでしょう。 リウマチなどで関節にトラブルを抱えている高齢者や片側麻痺のある人に適しています。 杖さばきに慣れない人にも使いやすいでしょう。 T字型杖ではバランスが悪いと感じた人にも安心して使える杖ですが、場所が限られるのはデメリットかもしれません。 杖を持つときも見た目を気にする高齢者が多いので、ご自宅や介護施設・病院など屋内で使用することが多いでしょう。 多脚型杖の平均的な重さは200~500g程度です。

4.松葉杖

骨折した時にも使用される松葉杖ですが、両サイドから支えられるため高齢者用の杖としても使用されています。 筋力低下で歩行困難になっている高齢者にも適しています。 2本を1組として使用することが多いので、片手で使う杖よりもバランスをとりやすいメリットがあります。 体重をかけて使用することが多いなら、最も重さに耐えられる丈夫な杖だと思ってかまいません。 脇のところに体重を乗せて移動できることから、握力低下を起こしていても安心して使用できます。 折りたたみ松葉杖も販売されていますので、外出時の必要な時だけ取り出して使えるようになりました。 松葉杖の平均的な重さは1本で850gが目安です。 材質によっては450g程度まで軽量化できます。

5.サイドウォーカー

多脚型杖よりももっと安定感のある杖です。 見た目は杖というより歩行器に近いと思って良いでしょう。 下半身の筋力低下や関節のトラブルがある高齢者にも適していますが、外出用として使う機会はあまりないかもしれません。 ご自宅での転倒予防や歩行サポートに使用するなら、とても安定する杖として重宝するでしょう。 椅子やベッドから起き上がる時には手すり代わりに使えるのも便利です。 腕力や握力が極端に低下していると、サイドウォーカーを持ち上げるのが不便な場合もありますので、重さに注意しながら選びましょう。 一般的なサイドウォーカーの重さは1.5kgが目安です。

杖の種類を知っておこう

どのような人に向いているか、そして重さがどの程度なのかもチェックしながら最適な杖選びをしてください。 外出時はおしゃれをしたいとか人目を気にする高齢者が多いので、場合によっては自宅用・外出用と分けるケースも出ると思います。 2つ使用した場合の値段も考えながら検討しましょう。 介護保険を適用して、購入費用の負担を軽減することも可能ですし、レンタルの杖を使用している人もいます。