床ずれが起きてしまう原因4つ。床ずれの原因を対処して予防しよう

床ずれが起きてしまう原因4つ。床ずれの原因を対処して予防しよう

年を取り、高齢者になってくるとベッド上にて横になって過ごす時間が多くなってしまい、その影響による問題の一つとして床ずれ(褥瘡)があります。

床ずれは非常に激しい痛みを伴い身体的にも精神的にも苦痛ですし、一度できてしまうと治癒力が落ちてしまっている高齢者では治りにくいといった問題もあります。

ただ、しっかりとした対処方法をとっていれば防ぐこともできますので、床ずれの原因とその対処法を紹介していきます。

1.圧迫による血流の低下

床ずれ(褥瘡)は、皮膚への血流の供給が妨げられることによって起こる壊死です。

よく起こる場所としてはお尻の仙骨の部分、座骨部分、ふとももの外側の大転子部分など、一般的に骨が出っ張っている部分が挙げられます。

これらの骨が出っ張っている部分がベッドなどに長時間圧迫されることによって、床ずれが起きやすくなります。

また、皮膚とベッドの摩擦やずれによって傷ができ、それが悪化していくこともあります。

普通に体が動かせる方であれば、これらの箇所が圧迫され続けると痛みや気持ち悪さを感じて寝返りを行ったり、体の位置を少し変えたりして床ずれを無意識的に避けます。

しかし体を動かすことができない高齢の方は、これらの部分が圧迫され続けることとなり、床ずれができてしまいます。

防ぐ方法としては、直接的には2時間おきに寝返りを手伝って圧迫されている個所を移動させるというものがあります。

また、ベッドのマットの硬さも重要で、硬いものですと当然床ずれや傷はできやすくなってしまいます。

ただ、反対に柔らかすぎるものは圧力を分圧できるのですが、体が沈み込んでしまうために、寝返りや、体を動かすことがしにくくなるといったデメリットもあります。

そのため適度な柔らかさのマットを選ぶ必要もあります。

その他、クッションなどを用いてなるべく接地面積を増やすことにより、体圧が一点でなく広い範囲に分散させるようにすることも有効です。

2.栄養が足りていない

栄養が少なく、低栄養の状態が続きますと、体がやせ細ってしまったり、皮膚の状態も悪化してしまいます。

体が痩せている状態ですと、骨とベッドの間のクッションの役割となる脂肪や筋肉などの組織が少なくなってしまい、結果として床ずれはできやすくなってしまいます。

反対に太っている方や筋肉が残っている方はクッション機能が保てており、床ずれはできにくいのです。

また、皮膚がカサカサで乾燥しており、伸縮性が乏しい状態ですと傷ができやすくなっていまいます。

反対に、過度に湿っている状態(汗や失禁によるものなど)でも皮膚がふやけてしまい、傷をつくりやすい状態となってしまいます。

寝たきりの状態ですと運動量が少ないために食欲が低下し、食べないようになると体力が低下してさらに動かず寝たきりになってしまうなど、悪循環になってしまいます。

床ずれを防止するだけでなく、健康状態を維持するといった意味でも、しっかりと栄養のあるものを食べて体重や体力を維持することは大切です。

3.身体、皮膚が清潔な状態ではない

寝たきりになりますと、お風呂に入る機会が減ってしまいます。

お風呂に入らず皮膚の清潔状態が保てていないと、ちょっとした小さな傷でも菌が繁殖して傷が悪化しやすいです。

自分の力や家族の介助での入浴が難しい場合は、ヘルパーさんに頼んだり、デイサービスを利用したりする方法があります。

入浴を行ったり、体を暖かいタオルなどで拭くだけでも身体の血流が良くなり、結果床ずれができにくくなる効果もありますので、入浴は大切になってきます。

また入浴の際に傷ができていないか、床ずれになりそうな皮膚状態になっていないかのチェックができます。

傷が小さなうちに早めに対処することも非常に大切となってきます。

4.動ける環境や状態ができていないことも原因

寝たきりのまま、動かないことが床ずれの原因となってきます。

となれば、寝たきりの本人が少しでも動ける状態であれば、動きたい、動きやすいと思える環境になっていないことも、結果として床ずれを発症させる原因となってしまいます。

そのため、本人が床ずれを防ぐために動きやすい工夫をすることも必要ことも大切です。

例えば、食事はベッド上でとるのではなく、食卓に行き、椅子に座って食べるようにしたり、ちょっと散歩をする習慣をつけるなど気を付ければ血流も良くなり、床ずれができる危険は非常に低くなります。

寝たきりの状態であったとしても、電動で背もたれが起きるベッドを利用して、起きて座った状態となり、本を読んだりテレビを見る時間を設けたり、寝返りがしやすいようにベッドに手すりを設置したりといった工夫が大切です。

床ずれの原因を無くしていこう

床ずれ(褥瘡)は簡単にできてしまい、悪化すると傷口から骨が突出してしまうこともあるなど恐ろしいものです。

上記で紹介した対処で防ぐことはできますが、自身や家族の力だけでは限界もあるので、地域の介護や医療の専門家の力を借りることも大切です。