手すりを家につける時の高さはどの位にしたら良いか

手すりを家につける時の高さはどの位にしたら良いか

介護のため、ご自宅に手すりの設置を検討している人もいるでしょう。

また、今後の介護のために参考にしたい人もいると思います。

利用している人はわかるのですが、利用する人の体型によって多少の違いがあるので、実際に手すりを家につけるとき高さはどのくらいが良いのか迷ってしまいますよね。

そこで、手すりを家につける時の調度良い高さについてご紹介します。

1.廊下につける手すりの高さ

手すりで重要なのは、体重をかけて移動するのか、体重はかけずバランスのために使うのかということです。

特に使用頻度の高い老化の手すりは、設置する高さにも十分な配慮が必要でしょう。

掴んで体重をかける手すりなら、使う人の肘の角度が150度になる高さに設置します。

手を握ったときに最も力が入る肘の角度だからです。

肘までを手すりに乗せて移動する人が使うなら、肘が乗る高さよりほんの少しだけ高めの設定になります。

肘から先の前腕に体重を乗せると、肩から上半身がぐっと沈み込む傾向があるので、肘の高さジャストでは使うときに違和感や不便さが出ます。

バランスのために手すりを使用するなら、足の付け根の骨(大転子)の高さに合わせるのが理想的です。

2.トイレにつける手すりの高さ

トイレの手すりについては、洋式トイレを参考にしてご紹介します。

便座の脇に横向きに設置する手すりは、座面の高さから計って25cmくらいの高さにすると、便器に座ってから体を安定させたりするのに便利です。

また、縦向きにつける手すりは、座っている人の前方・便座から20~30cmくらいの位置につけると立ち上がりやすくなります。

上半身を前掲させるほど立ち上がりやすくなるので、使う人が一番楽な姿勢で手が届き、力を入れやすい場所に設置しましょう。

高さは、横向きにつける手すりと同じで座面から25cmくらいの高さが目安になります。

この両方の条件が揃っていれば、L字型の手すりの方がさらに便利でしょう。

3.玄関につける手すりの高さ

玄関につける手すりは、玄関の土間と框(かまち)の間をスムーズに動くために必要です。

土間というのは玄関の一番低いところ、框というのは靴を脱いでから足を上げる部分をいいます。

玄関の段差と言われるのは、土間と框の段差のことを指しており、高齢者が転倒するリスクが高い場所です。

玄関の手すりは、土間から70cmくらいの高さに縦付けします。

長さは60cmくらいが一般的でしょう。

この場合は高さよりも、靴を脱ぎ履きする土間と框の境目の調度良い場所に設置することが大切です。

靴を脱ぎながら、もしくは靴を履きながら体を支えるのに、便利な位置に設置すると玄関で転倒するリスクが軽減できます。

段差が大きい場合は、土間と框の間に上がりかまちという小さな踏み台を設置して、階段のようにすることもあります。

上がりかまちをつけると高低差は緩和されますが、段差が増えるため手すりも、それぞれの段差向けに2本の手すりを設置することになるでしょう。

4.階段につける手すりの高さ

階段の手すりは上る時も降りるときも体重をかけることが多くなります。

上る時は手すりの位置が高すぎると、肩より上に腕をあげられない人には不便ですし、低すぎる手すりでは階段を降りるときに体を支えられずに踏み外すなどの問題が出ます。

一般的な目安では75cmくらいの高さに設置した手すりが多いです。

利用する人の身長、腕や肩に問題がないのかなどを確認しながら使いやすい高さに微調整してください。

階段は上り下りの最中だけが危ないのではありません。

そのため、手すりの端は階段の上下ともに同じ高さのままで20~30cmくらい延長させておきます。

万が一、バランスを崩した時の支えとなって転倒を予防できるでしょう。

5.浴室につける手すりの高さ

浴室に設置する手すりは高さよりも場所に注目しましょう。

足の付け根の骨(大転子)の高さに手すりの一番下が来るのが目安です。

つける場所が何カ所かあり、脱衣所から洗い場までに段差があるとき、洗い場の中で移動するとき、浴槽から洗い場に出るときに使えるようにします。

脱衣所から洗い場までの段差なら、着地点になる洗い場側に立ったときの高さに合わせます。

洗い場の中で移動するときも同じ高さで、この手すりは縦方向ではなく横方向の手すりにしましょう。

浴槽から洗い場への手すりは、浴槽で立ち上がるときの横向きの手すりと洗い場に上がるときに捕まる縦向きの手すりを別々で設置するか、L字になったものが理想的です。

浴槽で立ち上がるときの手すりの高さは、浴槽内に座ったままで利用する人の肘が150度に曲がる程度なら力が入りやすくて便利です。

手すりを付ける時のベストな高さを知っておこう

実際に手すりを必要としている人が日常生活のどんなところに困っているのか、何が不便なのかを把握しながら作ると自宅でも過ごしやすくなります。

握力や腕力の低下、痛みを感じる関節などがあると手すりの使い勝手が違いますので、体調などをヒアリングしながら高さの調整をしてください。