定年退職時の挨拶のポイント

定年退職時の挨拶のポイント

定年退職を迎えると、退職する日に、たくさんの人たちの前で今までお世話になったお礼の挨拶をする機会があります。 その後に送別会などがある場合も、同様にひと言挨拶しなければならない可能性があります。 長年勤めた会社での最後の挨拶ですから、失礼のないように、そして感謝の気持ちをしっかり伝える挨拶をしたいものです。 そこで、定年退職を迎えた時の挨拶のポイントをご紹介します。

1.まずは感謝の気持ちを伝える

定年退職を迎えた日にまず伝えるべきことは、感謝の気持ちです。 今まで長年お世話になったことへの感謝をきちんと言葉にして伝えることが大切です。 送別会などのイベントを開催してもらった場合は、「忙しい中、自分のために一席設けてくれた」ということに対する感謝の気持ちも、併せて挨拶に盛り込みましょう。 感謝の気持ちは、挨拶の冒頭のひと言に盛り込むようにしたいものです。 挨拶で1番伝えなければならない大切なことだからです。 「皆様の支えで、何とかここまで勤め上げることができました。 本当にありがとうございました」と、笑顔で挨拶してください。 感謝の気持ちを伝える時は、笑顔と共に伝えることが基本です。 挨拶そのものがたどたどしかったとしても、笑顔で述べることにより、気持ちがまっすぐ伝わります。

2.長々と語らない

今までの感謝の気持ちを全て伝えたい、と思うあまり、挨拶が長くなってしまう人がいますが、それは感心できません。 人間は基本的に、「他人の長話はあまり聞きたくない」と思うものです。 そのため、いくら感謝の気持ちであっても、あまりにも挨拶が長くなってしまうと、聞いている側は嫌気がさしてしまいます。 挨拶の中に、今までのエピソードなどを盛り込んで、話を長くすることも、聞いている側が疲れてしまいます。 定年退職の挨拶は、あくまで感謝の気持ちをメインに据え、他の話はできるだけ短くまとめる配慮が必要です。 挨拶の言葉を考える際、なるべくまわりくどい表現を避けるように意識すると、必要以上に話が長くなることはなくなります。

3.話が苦手であれば、予め原稿を用意して、それを読み上げる形を取る

世の中には、話が得意な人もいれば、苦手な人もいます。 話が苦手な人にとっては、「人前で挨拶をしなければならない」ということは、他の人が考えている以上にプレッシャーではないでしょうか。 このような場合は、むしろ開き直って、予め原稿を用意しておき、それを読むという形にしても大丈夫です。 「ただ読むだけでは味気ないのではないか」と感じるようであれば、最初のひと言だけは暗記して、聞いている人の顔を見ながら挨拶するという工夫をすることもオススメです。 挨拶を聞く側の立場に立って考えてみると、「ひと言ひと言つっかえながらだらだらスピーチを続けるより、原稿を読む形でも良いから、きちんとまとまった話を聞きたい」というのが大半の人の本音です。 ですので、緊張しやすかったり、話が苦手だったりする場合は、遠慮なく事前に作った原稿を読む形を取ってください。

4.堅苦しい挨拶は避ける

真面目な人ほど「きちんと挨拶して退職しなければ」と気負ってしまいますが、あまり気負う必要はありません。 堅苦しい挨拶は、聞いている側の人達を疲れさせてしまうからです。 特に、送別会でお酒が入る場などでは、その後の雰囲気も考え、笑顔で和やかに挨拶した方が良いでしょう。 もちろん、「きちんと感謝の気持ちを伝えて退職する」ということは大切です。 しかし、感謝の言葉が重くなり過ぎると、受け止める側も重い気分になってしまうのです。 お互いに気持ち良く分かれられるような挨拶をしたいものです。 挨拶の言葉を考える段階で、「堅苦しい表現や、重苦しいニュアンスの言葉は避ける」と意識すると、良い挨拶の言葉が浮かんできます。 ちょっとした笑い話を織り交ぜるのも良いでしょう。

5.挨拶はお酒が入る前に済ませる

これは送別会での挨拶における注意点ですが、挨拶はお酒が入る前に行っておきたいものです。 1度お酒が入って酔っ払ってしまうと、みんなが挨拶を聞く雰囲気ではなくなります。 自分自身が酔っ払ってしまっても、挨拶どころではなくなります。 長年勤めた会社での最後の日ですから、「お酒の雰囲気に負けて、挨拶が適当になってしまった」という醜態だけは避けたいものです。 やはり最後の日は、キレイに締めくくるのが理想です。

定年時の挨拶の基本は感謝だけを端的に伝えること

「人前で挨拶をする」と聞くと、ついつい構えてしまいますが、大切なことは「感謝の気持ちだけをまっすぐ伝える」ということです。 あとは、仕事仲間との最後の日を楽しく過ごせるよう、笑顔で和やかに挨拶すれば、それだけで十分です。 気持ちの伝わる挨拶は、いつまでも人の心に残るものです。 そのようにまっすぐで、気持ちが伝わる誠実な挨拶ができたら、とても素敵な最後の1日になることでしょう。