定年後に国内移住し田舎へ暮らしたいという時に考えるべき3つの問題

定年後に国内移住し田舎へ暮らしたいという時に考えるべき3つの問題

最近は定年退職後に国内移住をして田舎でゆっくりと暮らしたいという方が増えています。

都会の喧騒から離れた癒しの生活は、ある意味最も「贅沢」なライフスタイルなのかも知れません。

田舎暮らしのハウツー雑誌やテレビ番組などでも目にすることが多くなっていますが、
慣れない田舎での生活は都会の常識が通用しない部分もありますので、退職前からできるだけ知識をつけ準備しておくことが大切です。

国内移住先の田舎

1.現金収入の問題を考える

自分の余生を十分に送る事ができるほどの貯蓄がある方なら問題ありませんが、国内移住をした先の田舎は現金収入を得る事が非常に難しい環境です。

多くの地方出身者が都会に職を求めて上京することを考えてもらえば当然理解できることです。

農作物を育ててもそれを現金化することは非常に難しいと考えたほうがよいです。
農家であっても、それぞれが勝手に作って勝手に売っているわけでは無く、きちんとした販売ルートが決まっており、組合も存在します。

田舎は物価が安いと思われがちですが、それは土地代などが安いだけで、光熱費などは都会よりもはるかに高く「共益金」のような出費も多く必要になります。

家を確保すると同時に、何等かの形で現金を得る方法を考えなくてはなりません。

2.病院の設備が都会よりも劣っている可能性がある

田舎の病院は設備の点で都会の病院に劣る場合があります。

都会に暮らしていると無意識に日本の最新医療を受けていますが、移住する田舎の場合ではそういった設備や専門科が無い事もあるのです。

自分の暮らすすぐ近くにそういった病院が無い場合は最も近い県庁所在地などで病院を調べておく必要もあります。
体の事ですので、最悪の事態を想定しておきましょう。

景色もよく、最も都会とのギャップが感じられるような「最高の田舎暮らしの舞台」となればなるほどライフラインの整備が不十分な傾向にあるのです。

3.地域との関係性が大切

都会と違い村や小さな集落などは人間関係の密着性が非常に高いという事を知っておきましょう。
個人主義が通用しない世界であり、文字通り近所が「助け合って」生活しています。

地域の「決まり事」は絶対であり、行事事なども非常に重要な意味を持ち大切にされています。

村長などリーダーを中心に統制がしっかり取らていますし「消防団」や「農業組合」は税金を払ったらやってくれるといった感覚では通用しません。

都会の町内会などとは次元が違う世界なのです。

そこに「窮屈さ」を感じる人もいるようで、その辺りのメンタルな部分での認識と覚悟は非常に重要です。

また村によっては外部からの移住をよく思わない場所もありますので、不動産業者だけに頼らずに自ら足を運び村の代表とコミュニケーションを取ってから引っ越しを決めるかどうか判断すべきです。

国内移住のメリット、デメリットをしっかり考えてから行動を

田舎暮らしの不便さとデメリットばかりを並べてしまいましたが、これらは全て実際に起きうることなのです。
田舎というのは都会よりも「過酷」な生活環境であることは事実です。

しかしそれらをクリアした先に人間らしい癒しの空間がある事も事実です。

スーパーでは購入できないような贅沢な農作物や自然が無償で与えてくれる様々な恩恵は、金品と対価することができなほど貴重な恵みです。

テレビなどのメディアなどでは良い部分だけをクローズアップして情報を提供している傾向があります。

軽い気持ちで国内移住をして田舎暮らしをスタートさせたものの、前述の理由などでまた都会に戻ってくる方達が多い事はあまり知られていません。

せっかくの「夢の田舎暮らし」を失敗に終わらせることが無いように、綿密な事前調査と計画性で諸問題をクリアし、素晴らしい田舎暮らしが満喫できるように準備を始めましょう。