定年後に起業を決意した時に考えておくべきポイント

定年後に起業を決意した時に考えておくべきポイント

定年後、自分が本当にやりたい仕事を形にするために起業し、第二の人生を楽しんでいる人がたくさんいます。
そのため、定年後にぜひ起業したいと憧れている人もたくさんいます。

しかし、起業はあくまで仕事であり、趣味とは違います。
そのため、趣味の延長線上の気分で始めてしまうと、老後の生活を破綻させる危険もあります。

そこで、定年後に起業する際、何に気をつけたら良いかについてご紹介します。

1.起業のための準備は早ければ早い方が良い

起業は、「今日良いアイデアを思いついたから、明日から会社を始めよう」という気持ちでは失敗します。

資金のことや経営のノウハウなど、起業に先立って勉強しなければならないことがたくさんあります。
そのため、定年後に起業したいと希望しているのであれば、できるだけ早くから準備を始めておくことをオススメします。

できれば、在職中から少しずつ準備を始めておくと良いでしょう。

まず、起業のための計画を具体的に立て、資金を少しずつ貯めておきます。

そして、経営のノウハウの勉強も進めておいてください。

今は社会人向けの経営セミナーも充実していますので、それらに参加して勉強し、同じように起業を考えている人たちとの交流を持つことも、非常に意義深いものです。

2.自分の器に合った業種を選び、無理はしない

起業するにしても、どんな業種で起業するかについて具体化しておくことは、定年後の起業において不可欠です。
その際、自分の器に見合った業種を選ぶようにし、決して無理はしないようにしてください。

まず自分の能力を棚卸します。
起業するに当たって、「自分の本当にやりたい業種」を選ぶことはもちろんですが、「自分のどのような能力をどのような形で生かすことができるのか」を必ず考慮に入れることが大切です。

ただ「やりたい」という思いだけで起業しても、失敗する可能性が高くなります。
例えば、あまりにも今までと畑違いな業界に入ろうとしている場合は、それなりの準備と覚悟が必要になります。

起業には情熱が不可欠ですが、自分の器を厳密に計算して仕事に活かすということも、忘れてはならない要素です。

3.老後の生活費や医療費を犠牲にするような、無理な事業拡大は避ける

定年後の起業においては、自分の老後の生活費を無視した経営をしないということが大切なポイントです。
老後は、思った以上に生活費や医療費がかかります。

それらを犠牲にしてしまう会社経営は、老後の生活を破たんさせかねません。

情熱だけで突き進んで無理な投資をしたり、赤字ばかり出してしまうような経営は、感心できるものではありません。
特に、生活費を切り崩してまで起業に情熱を傾けてしまうと、その後の人生がマイナスの方向に大きく変わってしまいます。

定年後の起業は、あくまで自分の身の丈に合った規模での経営をすることが、失敗しないためのポイントです。
事業を拡大するのは、ある程度の見通しがついてからでも決して遅くありません。

4.自分の体力面を考慮した経営をする

一旦起業してしまうと、会社の全責任や業務を自分で負わなくてはならなくなります。
そのため、いきなりあまりにも手を広げ過ぎてしまうと、やるべきことばかりが増え、その負担から体を壊してしまうというリスクもあります。

定年後の年齢は、もう決して若くはありません。
若い頃よりも病気にかかるリスクも高くなっていますし、若い頃のような無茶な働き方はできません。

このことをきちんと考慮し、体力的に無理のない規模での経営を行うようにしましょう。

1度会社の代表になってしまえば、会社員時代のように「誰かが代わりに仕事をやってくれる」ということはありません。
無理をして倒れた場合、多くの人に迷惑がかかるということを頭に入れておきたいものです。

5.甘い儲け話に乗らない

今、起業を志している人をターゲットに、甘い儲け話をもちかけて騙すという、悪質な人達が少なくありません。

特に今は「定年後に起業したい」という人が増えているため、定年後の人たちをターゲットに良からぬことを考えている人も比例して増えています。

「自分は若い世代と違って人生経験があるから、そのようなことには絶対に引っ掛からない」と過信するのは危険です。

このような悪質な儲け話は、非常に手口が巧妙化しているため、年齢を重ねた人でもなかなか見抜くことができないのが現実です。

「数か月でいくら儲かる」などといった甘い儲け話に乗って、ラクに儲けを出そうとすることは非常に危険です。
儲け話は用心に用心を重ねないと、老後のための貯金まで奪われてしまうことになりかねません。

定年後の起業は身の丈にあった経営を

定年後に起業する際のポイントは、「身の丈に合った地道な経営スタイル」です。

老後の貯金を犠牲にせず、家族にも迷惑をかけないような形で起業することが、第二の仕事人生を楽しむコツです。

華やかさはなくとも、地道で良識ある経営をしていれば信用が集まり、質の良い取引先もたくさん見つかります。

焦らず、自分に合ったやり方で進めていきましょう。