嘱託社員って何?定年後の雇用形態の基礎知識を学ぼう

嘱託社員って何?定年後の雇用形態の基礎知識を学ぼう

今、年金を受給できる年齢が引き上げられている関係で、定年後も、年金が受給できるまで働きたいと希望する人が増えました。

この場合「嘱託社員」という呼称に変わり、会社内での立場や、労働条件も変わってきます。

そこで、嘱託社員として働くために知っておきたい基礎知識についてご紹介します。

教師

1.嘱託社員の定義づけとは

嘱託社員とは「定年退職後、同じ会社で再雇用された社員」のことを指します。

定年を迎えて退職したものの、年金を受給できるまでの間、生活費を稼ぎ続けなくてはならないという事情を持った人たちを、引き続き雇用するという制度が、嘱託社員制度です。

定年退職を迎えた人は、働き続けることを希望すれば基本的に嘱託社員として受け入れてもらうことができます。会社側にもそのことが義務付けられています。

但し、会社がひどく経営不振で、嘱託社員を雇う余裕がない時だけは、拒否することができます。

2.嘱託社員になると給与はある程度減る

嘱託社員になると、定年前とは給与額が異なります。業務自体は定年前と大差なかったとしても、給与はある程度下がると覚悟しておくしかありません。

給与額は会社によって様々ですが、定年前より半分近く下がることがほとんどのようです。

定年を迎えたことで、定年以前に交わした雇用契約は自動的に破棄されます。

そして嘱託社員として働く際には、また改めて新しい雇用契約をゼロから結び直します。

「業務内容が定年以前と変わらないのに、給与だけが大幅に下がった」と不服に感じてしまう人も多いようですが、あくまで「ゼロから始まる新しい契約に基づいた給与規定」なので、定年以前のものとは全くの別物と考えた方が良いでしょう。

3.嘱託社員になった際、定年以前に未消化だった有給休暇を使う権利がある

嘱託社員になっても、有給休暇はきちんとありますので、まずは御安心ください。

また定年以前に、まだ消化しきれていなかった有給休暇があるという人は、嘱託社員として再雇用された後に消化する権利があります。なので、未消化の有給休暇も、再雇用後に安心して使うことができます。

有給休暇は基本的に「6ヶ月継続勤務しなければ貰うことができない」とされていますが、嘱託社員である場合は「引き続き勤務し続ける」という扱いになるので、「嘱託社員として6ヶ月以上勤務しなければ、有給休暇を貰えない」ということは法律上、ないと考えて良いでしょう。

4.嘱託社員は正社員時代に比べて、勤務時間が短くなる

嘱託社員は、正社員時代と勤務時間が変わってきます。会社によって具体的な時間は違うものの、正社員時代より1~2時間は勤務時間が少なくなると考えて良いでしょう。又、残業に関しても、よほどのことがない限り、ほとんどないと言っても良いでしょう。

定年後という年齢と体力面を考慮し、負担の内容に勤務時間が設定されています。

定年前のプレッシャーから解放されて働く

給与に関しては正社員時代より下がってしまうものの、体力的に負担のない勤務時間で働くことができ、しかも有給休暇ももらえるのが、嘱託社員の良いところです。

定年以前のプレシャーから解放された働き方ができるのが、嘱託社員という働き方なのです。