シニア世代の保険の選び方。50歳から保険を見なおそう

シニア世代の保険の選び方。50歳から保険を見なおそう

今までの保険は家族の将来の生活を守るための保険であったり、突然の事故や災害に対しての備えの保険でした。 シニア世代となったこれからの保険は、自分自身を守るための保険に考え方を切り替えましょう。 そこで、シニア世代の保険の選び方をご紹介します。

1.現在のシニア世代を取り巻く将来の環境

日本は長寿国と言われていますが、長生きするにも自分自身で経済的リスクに備えるべき時代になってきました。 国に頼ろうとしても、高齢化の進行による医療費負担増、介護保険制度の見直し、公的年金の減額など、状況は悪化の傾向に向かっています。 個人としてみても、これからのシニア世代は、日々の生活とは別の病気・怪我・介護のリスクは年を追うごとに高くなっていきます。 夫婦二人の老後の最低日常生活費は22~23万円と言われ、それにプラスして非日常の病気・怪我・介護などの費用がかかるわけですね。 現状は不安材料ばかりで気持ち的に暗くなりますが、そんな時ほど将来の自分に対して、保険という備えを充実する必要があります。

2.今後の保険の基本的な考え方

亡くなってから受け取る死亡保険は、葬式代とお墓の費用ぐらいに減額すべきです。 亡くなってからの自分にかけるお金があったら、生きているうちの自分にお金をかけましょう。 また退職金がある人は、まず借入金の返済を優先し、葬式やお墓の費用は生前予約などで事前に済ませておくと安心です。 借入金が無く、葬式やお墓の事前準備ができていれば、死亡保険の必要性はぐっと下がります。 退職金の資産運用は、今後の必要な費用を差し引いた生活に支障がでないお金で運用してください。 これからは公的年金が目減りするという前提の個人年金保険や、入院・治療・手術・介護などの医療中心の保険を充実させてください。 個人年金保険は50歳を過ぎたら少額でも良いですから開始し、余裕がでてきたら途中で増額するのがお薦めです。 医療保険はできる限り病気を発症しないうちに入らないと、遅くなって病気を発症した後で入ると割高になってきます。 これからの考え方は、亡くなってから家族にどれだけお金を残すかでなく、亡くなるまでにどれだけ家族に負担をかけないかに変える必要があります。

3.まずは今の保険の見直しからスタート

全体的には既存の保険を、死亡保険から医療保険と個人年金保険へと、支払い金額と保障のウェイトを移行させることが必要です。 これからの保険の必要優先順位は、医療保険、個人年金保険、民間介護保険、死亡保険の順になると思います。 死亡保険に付帯として医療や災害などの保障が付いている複合型の保険は、満期などの解約できるタイミングで医療保険や個人年金保険に原資をシフトすべきです。 死亡保険を残すのであれば、亡くなった後に必要な最低金額(葬式・お墓など)だけに見合う保険に変更しましょう。 現在の医療保険は、入院や手術の保障がほとんどです。 しかし現状は病院での入院日数が短期化の傾向になり、逆に通院治療は長期化の傾向になっています。 従ってこれからの医療保険は、入院保障だけでなく通院治療保障のほうにも目を向けた保険内容のものに見直してください。 また保証期間が限定のものであれば、終身タイプの保険に変更するのをお薦めします。 すでに医療保険に入っていて、持病がある人は解約せずに継続していく方が良いと思います。 持病があるのにまだ医療保険に入っていない人は、病歴があっても入れる医療保険がありますので、そちらへの新規加入を急ぎましょう。

4.シニア世代に適している保険の紹介

・「無選択型保険」 一般の生命保険の場合は健康状態の告知もしくは検診が必要ですが、この保険には審査は必要ありません。 健康状態を審査しない代わりに、支払い金額は一般の生命保険と比べて割高になります。 保険の種類としては死亡保険と医療保険の2種類があります。 死亡保険は災害死亡の場合は加入と同時に支払われますが、決められた一定期間内に亡くなった場合は、今までの支払った保険金額は支払われます。 終身タイプの内容が多く死亡保険金額は少ないですが、加入できる年齢は概ね高く設定されています。 尚、この保険では医療特約の付加はありません。 医療保険は保険会社によって異なりますが、保険期間が定期タイプになっていて、一般的な医療保険と比較して入院の給付限度日数が短くなっています。 また、契約前からの病気や一定期間内の入院・手術の場合は支払い対象外の場合があるため、給付条件を良く確認してください。 ただし両保険ともに掛け捨てではなく、解約返戻金は受け取れます。 ・「限定告知型医療保険」 保険料や告知内容ともに、一般の生命保険と無選択型終身保険との間に位置している保険です。 すでに持病があっても、下記の告知項目などに当てはまらなければ加入ができます。 ①過去2年以内の入院・手術経歴がない ②過去5年以内にがんでの入院・手術経歴がない ③今後3か月以内の入院・手術予定がない。 過去の病歴での入院・手術は、保障対象外の保険と保障対象内になる保険もあります。 いずれも保険会社によって条件が異なりますので、確認してください。

50歳から保険の内容を見直そう

死の直前まで健康である可能性は、突然死や事故・災害の場合でしか考えられません。 ほとんど全員と言って良いほど、亡くなる前は病院への入院や施設への入居が必要になってきます。 一番理想的なのは健康寿命を長くして、病気や介護の必要な期間を短くすることです。 しかし、それは自分でコントロールできませんので、事前の準備が必要なんですね。 シニア世代の保険選びの秘訣は、50歳を過ぎた頃から保険内容の検討を始め、老後の自分の生活に備える準備を始めてください。 そして子供の独立や定年退職のタイミングで、自分のセカンドライフに見合った保険内容に大幅に見直すことです。