再就職手当をもらうための条件と注意点

再就職手当をもらうための条件と注意点

失業給付をもらいにハローワークに手続きに行くともらった資料の中に再就職手当の言葉を見ることがあると思います。 再就職すればもらえる給付なのですがその給付を受けるためには、たくさんの細かい条件をクリアしなければなりません。 再就職手当をもらうため条件について詳しくご紹介していきます。

1.失業給付の受給要件を満たしている

まずは大前提として失業給付の受給要件を満たしていることが必要です。 失業給付の受給要件を満たすためには働いている時に雇用保険に加入しており、給与支払い基礎日数が11日以上ある日が12カ月以上あることが必要です。 離職理由によっては6カ月でも要件を満たせる場合があります。 またハローワークで手続きを行い、求職の申し込みをする必要があります。 求職の申し込みをした後も失業の認定などの手続きが必要です。 退職をしたらまずは離職票をもってハローワークにいって手続きをしましょう。 再就職手当は早期に再就職した時に、まだもらえるべき失業給付がまだある程度残っているので、その分を一部支給しましょうという制度です。 再就職手当をもらうためには基本手当の支給残日数が3分の1以上あることが必要です。 90日分もらえる人の場合には30日以上残っていないといけないということですね。

2.待機期間を満了している

ハローワークでの受給手続きのあと7日間の待機期間を満了していることが必要です。 受給手続きの3日後からすぐに入社というのでは再就職手当の支給対象にはならないということですね。 ハローワークに失業給付の受給手続きに行くとまずは説明会に行くように指示をされます。 結局いつが待機期間なのかよくわからない場合があるので、手続きの際に、いつで待機期間が満了なのかを聞いてみるとよいでしょう。 また逆に再就職手当の支給決定の日までに離職していないことも条件の一つになります。 すぐに離職してしまった場合はいつが再就職手当の支給決定日なのかをハローワークに問い合わせてみた方がよいでしょう。 この待機期間には仕事をしたなどで失業の状態とみなされない日や失業の認定を受けていない日は含まれないので注意して下さい。

3.離職理由により給付制限がされている場合

自己都合の退社などで失業給付を受け取るまでに3か月の待機期間がある場合などは更なる条件があります。 求職の申し込みをしてから7日間の待機期間満了後1か月の期間内は、ハローワークの紹介によって就職したものでなければなりません。 ハローワークでの紹介とはハローワークで提供している求人情報からの応募ということになります。 実際にハローワークでの求人応募をするとハローワークから紹介状をもらい、それを会社に提出して面接などを受けることになります。 この一か月の期間内はネット上の就職サイトからの応募で就職しても再就職手当の対象とはならないということですね。

4.新しい勤務先の条件

新しい勤務先についての条件も定められています。 まずは以前働いていた会社ではないことが必要です。 また、この会社と資本、資金、人事、取引面での密接なかかわりがある会社に就職した場合も再就職手当の対象とはなりません。 以前働いていた会社とは全く関係のない会社ではないといけないということです。 これは再就職手当をもらうために関連会社に移籍して不正受給する場合などを防ぐための条件と言えるでしょう。 更に失業給付受給資格決定前から採用が内定していた会社ではないとことも条件になっています。 就職先が決まっているのに失業給付の申請をしていること自体が正しい手続きではありません。

5.その他の再就職手当をもらうための条件

再就職先で雇用保険の被保険者になることも必須条件とされ、またその会社で1年を超えて勤務することが確実であることも必要です。 6カ月更新の契約社員などでは対象にははならないということです。 また、1年以下の雇用期間を定め、雇用契約の更新には一定の目標達成が条件づけられている場合や派遣就業で雇用契約の更新が見込まれない場合もこの条件に該当しますせん。 期間の定めのない正社員での雇用ならこの条件は満たしていると思ってもいいでしょう。 更に、過去3年以内の就職について再就職手当または常用就職支度手当の支給を受けたことがないことも必須条件です。 常用就職支度手当は障害のある方など就職が困難な方が一定の条件を満たした場合に受け取れるものです。 過去3年内について禁止しているのも再就職手当をもらうために入退社を繰り返す人が出ないための策なのでしょう。

条件を確認して再就職手当をもらおう

このように再就職手当の受給要件は非常にこまかくたくさんの条件があります。 それでも働いていた時には雇用保険料を毎月払ってもいたわけですし、もらえるものならぜひもらっておきたいところですね。 この手当も自分で申請しないともらうことはできませんし、受給要件を満たしていても誰も教えてはくれません。 条件に当てはまるかどうかわからない時には何でも最寄りのハローワークに聞いてみましょう。