尿酸値が高いとなぜダメなの?尿酸値が高いとNGな理由

尿酸値が高いとなぜダメなの?尿酸値が高いとNGな理由

尿酸は血液のなかに含まれている成分で、健康診断や人間ドックなどで確認する事が出来ます。

一般的に男女ともに7.0mg/dl程度までが基準値内と言われており、それを越えると尿酸値が高いということになります。

(検査機関によって、女性は6.5mg/dlとしているところもあります。)

尿酸値が7.0mg/dlを越えていることを「高尿酸血症」と言い、体に様々な異変をもたらす可能性が高くなるので、基準値内に治める努力をする必要があります。

では、なぜ尿酸値が高いと良くないのかをご紹介します。

1.痛風になりやすい

尿酸値が高いと痛風になりやすいという話は聞いた事がある方も多いと思います。

吹いた風が体に当たっただけでも痛むことから、この名がついたとも言われています。

痛風になると、酷い場合はそれが原因で不眠症になる人もいます。

また、歩くのが困難な場合は日常生活を送るのにも大きな影響が出てきます。

痛風は、体内の尿酸が結晶化し関節などにそれが溜まることで、激しい痛みを伴う関節炎になる病気です。

足の親指の付け根で痛風を引き起こす方の割合が最も高く、それ意外にも手や肘など他の関節部位でも起こります。

痛風の特徴の一つとして、男性の比率の方が多いことが挙げられます。

もともと尿酸値は女性の方が低い傾向があり、それには女性ホルモンが影響していると考えられています。

2.慢性腎不全を引き起こすリスクが高まる

尿酸値が高いと慢性腎不全のリスクが高まります。

前記のとおり結晶化した尿酸は関節に溜まりやすいのですが、次に溜まりやすいのが腎臓です。

腎臓では、尿を作る時に尿酸が濃縮され、一時的に尿酸値が高くなりやすい臓器です。

その為、尿酸が結晶化しやすく、腎臓に蓄積する場合があります。

すると、腎臓の機能が落ち尿酸を排出できなくなる為、慢性腎不全にかかる事があります。

一度、慢性腎不全になってしまうと、正常な状態に回復させる事が現在の医療では困難であり、ほとんどが末期腎不全に進行しますが、治療によって腎機能を改善させたりその進行を遅らせたりすることが可能です。

また、透析や移植をするという治療もあります。

3.尿路結石を引き起こす可能性がある

尿酸値が高いと、尿が酸性になってきます。

酸性に傾く事で、尿の中で尿酸が溶けにくくなります。

すると、結石として石のような物質が作られやすくなります。

尿路に結石が出来る事を尿路結石といいます。

尿路とは、腎臓、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道の総称で、尿路に結石があると激しい痛みが腹部から腰部にかけて起こり、痛み自体は通常は数日で治まりますが、そのままでいると再発するので医師へ相談が必要です。

膀胱から尿道へ結石が落ちると尿道結石となり、尿と一緒に結石が落ちる人もいます。

4.動脈硬化の可能性が高くなる

尿酸が血液に多い状態であると、血管への負担が大きくなります。

具体的には、血管の細胞が尿酸を取り込む事で、血管の壁が厚くなり、血管が塞がってしまうこともあります。

また、動脈硬化の恐れがあります。

動脈硬化とは、動脈が硬くなることです。

それによって血液の流れが悪くなり、心臓への負担も大きくなることで心筋梗塞のリスクが高まります。

動脈硬化の影響は心臓だけではなく、血管が脆くて壊れやすくなっていることも多い為、脳卒中や臓器などの壊死のリスクが高まります。

5.虚血性心疾患のリスクも高い

虚血性心疾患とは、狭心症と心筋梗塞のことです。

狭心症は、心臓へ送る血の流れが一時的に止まる事で、胸が締め付けられるような痛みが伴います。

一方心筋梗塞は、動脈が塞がる事によって心筋に壊死が起きる症状のことで、命を落とす人も少なくありません。

尿酸値が高い事が直接的な要因かどうかは現時点で明確になっていませんが、尿酸値が高い人は、肥満、高血圧や糖尿病などを併発していることも多いため、正常な人に比べ、虚血性心疾患のリスクも高いというデータもあります。

6.尿酸値の高い人は高血圧の人の割合が高い

尿酸値と血圧には深い関係があります。

尿酸値の高い人は、尿酸値が正常な人に比べて高血圧を発症している割合が多いというデータもあります。

高血圧をそのままにしておくと、緑内障や心臓病、くも膜下出血といった病気を引き起こす事があります。

心臓病やくも膜下出欠は、最悪の場合、命を落とす危険があったり、後遺症が残ってまったりする恐れがある為、注意が必要です。

7.尿酸値の高い人は、合併症が怖い

尿酸値の高い人は、前記に記載した症状や病気以外にも、メタボリックシンドロームや脂質異常症、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかっている人の割合が高いです。

メタボリックシンドロームとはメタボとも略され、単に太っているという訳ではなく、内臓脂質肥満の他に軽度の代謝異常を2つ以上合併して起こしている状態のことを言います。

合併症があると、血管を傷つける恐れのある尿酸の力が強まるので、「高尿酸血症」と一緒に治療する必要があります。

尿酸値が高いと病気のリスクが高まる

以上の事から、尿酸値が高い状態は良くないとされています。

軽度の場合は、食事や運動に気を使う事で正常な状態へ改善する事もあります。

しかし尿酸値が高い人は他の病気や疾患のリスクが高いため、「高尿酸血症」の恐れがある場合は、治療法を含め一度医師に相談した方が良いと言えます。