認知症の身内への接し方のポイント6つ

認知症の身内への接し方のポイント6つ

身内の方が認知症と診断されると、驚きと戸惑いがあると思います。 しかし、認知症の方と接することは決して難しいことではありません。 いつも前向きに捉えていくことが大切です。 今回は、そんな認知症の身内への接し方のポイントをご紹介します。

1.相手を大人として尊重して接する

認知症は色々なことが分からなくなる病気ではありません。 時々忘れてしまうけど、忘れない時もある。 できない時もあれば、できる時もある。 できなかった時や忘れてしまったことに悲観してしまうのはよくありません。 例えば、昼食を食べたのに食べていないと言うことがあります。 しかし、毎日ではありません。 たまに覚えているときもあります。 そんな認知症の問題の中でも、特に大きな問題になるのは、排泄の失敗です。 失敗しているのにかたくなに下着を変えるのを拒んだり、汚れてしまった場所からどうしても動こうとしない時があります。 それは本人が失敗したことに気が付いている場合が多く、それを知られるのが恥ずかしいから拒んだりするのです。 本人の尊厳を尊重し、プライドを傷つけないように対応することが大切です。 まるで子供のように接すると、相手はかなり心に傷を負ってしまいます。

2.記憶を引き出す質問をする

考える能力も使わないと衰えていきます。 誰ともおしゃべりをせず外出もせず、一日中ぼーっとテレビを見ている人は、活動的に外に出かけて人と会う人より認知症率が高いと言われています。 常日頃から少しでも考える機会を与えてあげることが大切です。 方法は簡単です。 例えば「今日何日だった?今日何曜日だった?昨日の夕食は何食べた?」など、簡単な質問をするだけです。 他にも、本人が得意としている料理のレシピを聞いてみるのも良い方法です。

3.責任のあるポジションをお願いする

誰でも人に頼られていると思うと、やる気ができるし責任感もわいてきます。 この気持ちは脳の活性化に繋がり、心身ともに健康でいるにはとても重要なことです。 本人が得意そうなこと、出来そうなことなどを率先して手伝ってもらうと良いでしょう。 先にも少し述べましたが、料理のレシピを教わる、作り方を教わる。 一緒に台所に立つ。 庭の手入れやを手伝ってもらう。 電球の取り換えなどをしてもらう。 簡単にできることはたくさんあります。 高齢者の方の中には、自分はお荷物なのではないかと心の中でとても苦しんでいる方もたくさんいます。 頼ってあげることはとても大切なことです。

4.薬の服用と定期健診を忘れない

医学の進歩はとても早いです。 さらに高齢化社会は先進諸国が抱える共通の問題点であり、認知症やアルツハイマー病の疾病率も高齢化が進むにつれて高くなっています。 ですので、どこの国も認知症やアルツハイマー病に治療薬や研究がとても盛んにおこなわれています。 今では、認知症の進行を遅らせる有益な薬が開発されています。 少しでも家族の方々の介護負担を軽減するためにも、認知症の方が尊厳のある豊かな暮らしが遅れるようにするためにも、薬の服用はとても大切です。 また、定期健診も重要で忘れないように通院することが大切。 それらを本人が忘れていたとしても、周りの人が忘れないようにすることが、認知症の身内と接する際の基本となります。

5.相手に認知症だと伝えるのも一つの選択肢

一部海外では、本人にどんな病気であろうとも病状を説明することが当たり前です。 それが末期がんであっても認知症であっても、本人に伝えないという文化は存在しません。 日本では本人に認知症と伝えない医療機関もあるようですが、本人が認知症であることを知ることは、自分の病気と向き合えメリットもたくさんあります。 まだまだ賛否両論ありますが、本人に伝えるという選択肢が存在することを覚えておくのも良いでしょう。 もし、複数人で介護している場合には、その意思決定について話し合っておくことも大切です。

6.優しく穏やかに

どうしても介護をしていると、相手の言動に腹が立つことがあります。 イライラして強い口調で叱りつけたり、子供扱いしたり、馬鹿にしてしまいたくなることもあると思います。 しかし、そのような言動が、近所に悪い噂を立ててしまう原因になることがあります。 よくある例で、財布を盗まれた、お金を取られたなどです。 介護の疲れもあいまって、ついついきつい態度に出てしまいたくなることもあるかもしれませんが、常に優しく、穏やかに接することが大切です。

認知症の身内でも一人の大人として接する

身内に認知症の方がいると、どうしても過去の記憶と照らし合わせてしまい、辛い思いをされると思います。 それでも、相手も一人の大人であるということを常に心に留めて接することが、一番大切なポイントなのではないでしょうか。