寝たきりによる筋力低下を防ぐ方法

寝たきりによる筋力低下を防ぐ方法

寝たきりになると体を動かす機会が減り、どうしても筋力が低下してしまいます。

筋力が低下すると体温が下がるため、免疫力も下がり、結果として病気にかかりやすくなってしまいます。

病気にかかる前に筋力不足を対処したいですよね。

そこで、寝たきりでもできる筋力低下を防ぐ方法をご紹介します。

1.マッサージ

長期間ベッドが生活の主であり、自分で体を動かせない人にいきなり体を動かしてほしいとお願いするのは困難です。

そこでまずはマッサージを行い、血液の循環を良くし、知覚機能改善をはかり体を動かす準備をします。

温かいタイルを準備し、血液循環不全が起こりやすい手や足の指先足先から心臓めがけてゆっくりと痛みがない程度に体を拭くようにマッサージを行います。

これは温めたタオルを使用することで温罨法効果やリラックス効果を狙い、更に気持ち良く血液循環の改善をすることができます。

体を長期間自分で動かさないと筋緊張が起こって慢性疼痛の原因となり、痛みから体を動かしたくなくなってしまいます。

そこでマッサージを行うことで、本人の体の痛みがあるところを知るひとつの目安となり、気持ちが良いことで本人の体を触ることに対する不快感を軽減することができます。

マッサージを行う際は、温度の確認とマッサージを行うときに力を入れすぎないことに注意をしてください。

2.自動・他動運動

長期間ベッド上生活が主となれば、動かす筋肉や関節可動が限定され筋力低下に繋がり、最悪拘縮してしまって動かすたびに痛みを伴ってしまうため、拘縮する前にしっかり普段使わない筋肉を動かし筋力低下予防を図る必要があります。

まずは自動運動です。

寝てる状態での腰の上げ下げや手を上に上げる、横に開く、足の曲げ伸ばしなど自分で動かせるところをやる方法です。

これは自分でやることで無理なく体を動かすことができ、運動に対する意欲ができやすくなります。

次に他動運動です。

これは自分で体を動かせない人や箇所に対して、他人が体を動かし筋力増加を図るものです。

方法として、足首・膝関節・股関節の曲げ伸ばしやひねり、手首・ひじ関節・肩関節の曲げ伸ばしを行います。

他動運動で大切なことは、痛みの場所や程度、可動域を知ることです。

自分で動かせないため、慢性疼痛による痛みがなのか、それとも拘縮が原因の痛みなのかを知るためです。

また過度な他動運動は本人のやる気をそぐ可能性があるため、マッサージ等と併用しながら行う必要があります。

3.社会とのつながり

長期ベッド上が生活の主となると、見える世界が同じになり意欲が低下する可能性があります。

そこで社会と関わりを持つことでベッドから離れた生活を送ることができ、本人の楽しみにつながります。

まずはデイサービス。

デイサービスを利用することで色々な人と出会いの場となり、話をする機会となります。

またリハビリを他の方と一緒に行うことで、楽しく体を動かすことができ、その他にも家の中では限られた運動方法も、様々な器具を使うことできます。

そして、外に出る楽しみの一つとなります。

次に町のイベント参加。

これは様々なイベントに参加することで、楽しい催しが体験することができ、外出するひとつの目的にもなって、本人の生きがいとなり精神的にも余裕ができます。

また、ベッドから離れることでベッド上では使わない筋肉を使ったリハビリにもなり、筋力維持向上にもつながります。

4.生活の質を上げる

ベッド上が主となる生活から、ベッドを離れる生活を送ることです。

これには本人のやる気とどこまでできるかを、正しく見極める必要があります。

まずは食事。

車椅子や椅子に座ることで視界に変化が起き、また座る姿勢をとることで無意識に筋肉を使用し、無理なく筋力の維持ができます。

また座って食べることで、ご飯がよりおいしく感じられるでしょう。

次にトイレ。

トイレに行くことは体を十分に動かすことができる、トイレで行う爽快感やできることが増える喜びが増す反面、沢山の筋肉やベッド上では使用しない筋肉を使うため失敗しやすくなります。

そのため、本人のやる気と本人ができることや手を貸せばできることを見極めて行う必要があります。

また、無理なく行うことが必要となります。

生活の質を上げることは本人の喜びだけでなく、筋力維持向上にも大きく関わってきます。

寝たきりによる筋力低下を防ごう

寝たきりの筋力低下予防のためには、まず動かすため体や心の準備を行うこと、そして体をただ動かすだけでなく、ベッドから離れることや楽しみを見つけることが必要です。

無理なく本人のペースに合わせてゆっくりやることが、継続して行えるひとつのポイントです。