孫フィーバーとは。孫が生まれて暴走する祖父母達
待ちに待った孫ができたなんて聞いたら、おじいちゃんおばあちゃんは嬉しくなってしまうでしょう。 特に一人息子(娘)に初めてできた子供だったり、年がいってから生まれてくる孫だったり、初孫だったり本当に楽しみで楽しみで仕方がないと思います。 でも、その楽しみな気持ちが時に大変な迷惑行為となって、子供夫婦や周囲の人を困らせることになります。 そんな孫フィーバーについてご紹介します。1.孫が生まれる前から暴走する
嫁(娘)の妊娠を聞いた時点で、早い人は孫フィーバーが始まります。 妊娠がわかるのはだいたい3ヵ月頃の話ですが、孫が生まれるとわかると病院を調べ始めたり、安産祈願に有名な神社を調べ始めたり、妊娠に良い食べ物を調べたりし始めます。 その頃はだいたいの妊婦がつわりに苦しむ時期ですし、まだまだ安定期ではないので、そんなの気が早い話だと普通なら考えられますが、すでに孫フィーバーになっている親には通用しません。 つわり中でこれしか食べられないと言えば、そんな偏った栄養じゃ赤ちゃんに悪いと言ったり、赤ちゃんの成長を見たいがために一緒に検診に行きたいと言い出したり、その積極性はかつてないほどになります。 とにかく、孫のためになることは何でもやってあげたいのです。 一般的に考えるとやりすぎだと思うこと、普段の自分だったらそこまでしなくてもと思っていたことを、気づかないうちに自分がやっている状態です。 悪気はまったくないのですが、孫への嬉しさと期待から、過興奮になってしまいます。
2.孫がかわいすぎて何でも買ってきてしまう
徐々に出産が近づいてくると、赤ちゃんに必要なものを揃えなくてはならなくなります。 孫フィーバーはここでも起きてしまいます。 とにかく必要そうなものをこれでもかと購入してしまうのです。 洋服や肌着ならまだ良いのですが、中にはステップ(台)や三輪車を買ってきたり、かき氷器を買ってきたなどという話もあり、生まれてから数年後に必要なものを買ってきてしまうケースも多いようです。 何かを買ってあげたい気持ちはとてもよくわかるのですが、そういった場合は子供夫婦に必要なものを聞いて、できれば一緒に選びに行くようにすると感謝されます。 勝手に買ってきてしまうと物が重複してしまったり、好みの色や柄でなかったり、せっかくのプレゼントも台無しなってしまうのです。 孫を思うのであれば、子供夫婦の意見を尊重してあげるとうまくいきます。
3.孫を取り合う、里帰り先を争うことも
孫が生まれて顔を見てしまったら、孫フィーバーはさらに過熱します。 もともとそこまでは浮かれていなかった親でも、生まれた赤ちゃんの顔を見たら目が覚めることも多いです。 両家の両親が健在だったりすると、どちらに里帰りをするかで揉めたりもします。 嫁(娘)の世話より、孫の世話をして孫の成長を近くで見守りたいし、抱っこしていたいのです。 確かに生まれたばかりの赤ちゃんの可愛さと言ったら、本当に言葉にできないほどです。 それが孫であればなおさらでしょうし、昔のことを思い出すなど、色々な思いはあると思います。 でも、ここは一旦落ち着いて考えましょう。 まず、孫は嫁(娘)の子供なので、世話は基本的には嫁(娘)にさせましょう。 里帰りの目的はサポートですので、そこを間違えないようにして下さい。 そして孫が可愛いのはわかりますが、いちいち様子を聞いたり、嫁(娘)に対して必要以上の連絡をとるよう強要したりするのは控えましょう。 最初にしつこくしてしまうと、その後の孫との関係にも大きく影響してしまいます。
4.孫にやりたい放題させてしまう
孫が成長しても、孫フィーバーがおさまらない祖父母もたくさんいます。 孫も2歳すぎくらいになるとどんどん自我が芽生えて、あれが欲しいこれが欲しいとおねだりしたり、ごはんの前でもおやつを食べたがったりなど、わがままをたくさん言うようになります。 もちろんこのわがままは成長するにあたって教えてあげなければならないことですし、子供夫婦が小さい頃にはわがままとして教育してきたはずです。 しかし、これが孫になると何でもOKになってしまうのが怖いところでもあります。 嫌われたくない一心であることはわかりますが、欲しがるものはなんでも買ってあげる、おやつやジュースも関係なくあげ放題、歯磨きは嫌がるからしなくても良い、そんな生活を送っていたらどうなってしまうのでしょうか。 その時は孫は喜んでいるかもしれませんが、食事もしないでお菓子ばかり食べていたらどんな体ができあがるのでしょうか。 その場で喜ばせることも大切ですが、孫の将来を考えて行動するようにしましょう。 孫を思うならわがままはやさしくなだめてあげる方が、子供夫婦にとっても孫にとっても素敵なおじいちゃんおばあちゃんです。
孫フィーバーにならないように気を付けよう
もちろんすべてがこれに該当するわけではなく、フィーバーしていてもきちんと抑えられるおじいちゃんおばあちゃんもいます。 孫が可愛いあまりに過度に何でもやりすぎてしまう気持ちもわからないわけではありませんが、それが本当に孫のためになるのか冷静に考えてみましょう。 孫の誕生はとても嬉しくおめでたいことです。 それを嬉しい気持ちを出しつつも冷静に、一歩下がって子供夫婦をさりげなくサポートしてあげられると、さすが人生経験が豊富だなと尊敬され、孫のことも安心して任せることができる祖父母になれるでしょう。