厚生年金と国民年金の違いとは。どちらの年金がお得なのか

厚生年金と国民年金の違いとは。どちらの年金がお得なのか

厚生年金の方が、国民年金よりもお得だから就職するなら社会保険完備の会社に入った方がいいよと言われた経験がある人は少なくないでしょう。

では、具体的に厚生年金と国民年金はどのように違うのでしょうか?

また、厚生年金の方が本当に国民年金よりお得なのでしょうか?

1.国民年金は1段階型の年金であるのに対して、厚生年金は2段階型の年金です

国民年金というのは別名基礎年金と言われています。

基礎年金というのは日本住むあらゆる人々、つまり会社員だけでなく、自営業の人、フリーランスなども加入している年金です。

この年金が日本に住む人の最も基本的な補償、最低ベースの保障になります。

国民年金と言うベースの上に上乗せされる保険金が乗ってくるのが厚生年金になります。

つまり、基礎年金という最低限の年金の上に厚生年金という年金が乗ってくるというのが厚生年金の仕組みになります。

この基礎年金の上に乗って来た厚生年金の分だけ老後の年金の支給額が多くなるというのが厚生年金の特徴です。

ちなみに、平成25年度の年金受取額の一月平均額を計算したところ、国民年金のみの受給者の平均は54、622円であったのに対して、厚生年金を受給している者の平均額は148、409円となっていました。

受給できる金額にしてほぼ10万円の開きが出ています。

年金の受給を開始した後に20年程生きた場合には受給金額にして、年にして120万円、20年で2、400万円もの違いが出る事になります。

2.国民年金にはなく、厚生年金にだけある特典である障害厚生年金

厚生年金には国民年金にはない特典が存在します。

それが「障害厚生年金」になります。

ちなみに、病気やけがで障害が残った時に、国民年金から「障害基礎年金」を受け取る事ができます。

このように、障害年金は国民年金でももらえますが、この障害基礎年金とは別に厚生年金から障害厚生年金というものも支給されます。

厚生年金に加入している人はこの障害基礎年金に障害厚生年金が上乗せされた形で支給される事になります。

また、障害基礎年金については障害の程度が2級以上とかなり重い障害にならない限り、年金が支給される事はありません。

しかし、障害厚生年金であれば3級以上から支給されるため、多少支給の要件が緩和されています。

また、障害厚生年金では3級より下の症状であっても、傷病手当金が支給されるなど障害基礎年金と比較するとかなり手厚い保障がされているという事が出来ます。

3.国民年金にはなく、厚生年金にだけある特典である遺族厚生年金

国民年金にはなく、厚生年金にだけあるもう一つの特典が「遺族厚生年金」です。

通常、一家の働き手が無くなった時には、国民年金から「遺族基礎年金」を受け取る事が出来ます。

これに加えて亡くなった人が厚生年金に加入していた場合は遺族厚生年金が上乗せされて支給される事になります。

なお、遺族基礎年金の受給要件は「子供がいる妻」もしくは「子供」となっています。

しかし、遺族厚生年金の場合にはさらに受給できる人間の範囲が広くなり、子供がいる妻と子供に加えて、「子のない中高齢の妻(夫が死亡した時、35歳以上65歳未満であった妻)」、「55歳以上の夫」、「父母」、「祖父母」、「18歳未満の孫」、「20歳未満で1、2級の障害者」が加わる事になります。

これにより、支給される対象はかなり広くなります。

4.厚生年金は保険料の半額を会社が負担してくれます

厚生年金は法律によって掛金を会社と労働者で折半して払う事とされています。

つまり実際は30、000円の保険料だったとしても、自分が15、000円、会社が15、000円を払っているという形になります。

また、厚生年金は収入が大きくなるほど保険料も増加するという報酬比例方式を取っています。

そのため、収入が多くなるほど保険料も増加しますが、その分定年後にもらえる金額は増えていく事になります。

ちなみに、この厚生年金の保険料の負担額はもらえる金額が大きい分だけ国民年金に比べて高額になっています。

しかし、半額は会社負担になるため、給料の金額が20万程度しかない段階では負担している金額は国民年金とほぼ変わりありません。

この半額が会社負担というのが厚生年金の大きなメリットになります。

厚生年金がお得

国民年金と厚生年金の違いについてご紹介しました。

まずは老後の年金受給額に月額10万程度の違いが出るというのが大きな違いです。

また、老後の支給額が厚生年金の方が多いというのもさることながら、厚生年金の方が国民年金に比べると、障害者になった時の保障や遺族に対しての保障などが少しずつですが充実しています。

つまり、厚生年金の方が国民年金よりもお得であるというのは間違いないでしょう。

厚生年金に入れる可能性がある人は極力厚生年金に加入するようにしましょう。