高齢者の脱水症対策5つ

高齢者の脱水症対策5つ

初夏の季節からよく耳するニュースの中に、高齢者の脱水症による死亡があります。

同じ条件で生活していても高齢者だけが脱水になってしまうのは、年齢とともに発汗による体温調節機能が十分に機能をしなくなるからです。

では、どのような方法で脱水を防いでいけばよいのでしょうか。

高齢者が脱水症にならないように心がけておくべきことをご紹介します。

1.いつでも水分が取れるように用意しておく

高齢になると、少しのどが渇いたり何かを飲みたいと思っても、動くのが億劫だと感じたり、思うように動けなかったりする場合もあります。

その時にいちいち飲み物を冷蔵庫へ取りに行くという作業があると思うと、もう少ししてからでいいかとか、後で誰かに頼めばいいかなど、後回しにしてしまう可能性が高くなると考えられます。

その結果脱水を起こしてしまい、場合によっては死に至るケースもあります。

そこで、水筒を用意してすぐに飲み物を飲めるようにしておいたり、すぐそばに小さな冷蔵庫などを用意して、そこに小さなペットボトルの飲料などを用意しておいたりするなどしましょう。

飲み物は特に利尿作用のない麦茶やポカリなど、体に吸収されやすいものを用意しましょう。

それからいざという時のために経口補水液を用意しておくと安心です。

ゼリータイプの経口補水液が高齢者には適しているので、常備しておきましょう。

2.部屋の空気を入れ替える習慣をつける

高齢者は基本的に動くことが面倒な場合が多いので、暑い夏でも部屋を閉め切っていることも多くあります。

本来であれば暑くて暑くて仕方ない部屋の気温でも、体温調節ができなくなっている高齢者はそれを感じない場合も多いのです。

それを少しでも防ぐために、部屋の風通しを良くする習慣をつけていきましょう。

夏に限らず、普段から天気の良い日は部屋の空気を入れ替えるようにします。

秋でも冬でも晴れた日に窓を開け、部屋の空気を入れ替えを行うようにし、習慣化しましょう。

部屋の空気を入れ替えるだけでも、脱水になってしまう環境を防ぐことができます。

扇風機などを風の通り道につけておくだけでも、部屋の空気が通っていくので非常に効果的です

3.高温多湿にならないよう、適度な室温調節をおこなう

7月に入ったあたりから、よく晴れる日は気温もぐんとあがってきます。

そうなると室温も高くなり、部屋の空気を入れ替えただけでは室温の調節ができなくなってきます。

外気温が30度以上になると、窓を開けても熱い空気しか入ってこなくなってしまうので、エアコンによる室温の調節が必要です。

しかしエアコンを嫌う高齢者が非常に多く、脱水症で亡くなる高齢者の多くはエアコンを使用していないことによる室温の上昇が原因とされています。

エアコンを嫌がる高齢者にはきちんと必要な理由を説明し、使わないと命に関わる場合もあると理解してもらいましょう。

また、エアコンを入れていても水分補給を忘れずに行うようにし、のどが渇いたから水分を摂るのではなく、30分に一回飲み物を口に含むようにするなど、意識的に飲み物も摂取するようにしましょう。

4.衣類などでも体温調節をおこなう工夫をする

発汗による体温調節が難しい高齢者の体温調節をするためには、衣類などで調節をしていく必要があります。

夏なのに長袖を着ている場合は半袖にしたり、エアコンで寒く感じるときには時には薄手のものを羽織ったりして、細かい調節をするようにしましょう。

着るものを気にしていない高齢者は意外と多いです。

あるものを着ていたり、季節に合わないものを着ていたりする高齢者もいます。

脱水症になってからでは対処が大変な場合もあるので、季節に合った服装をこころがけるようにしましょう。

5.尿の量や色を確認する

これは自分自身での管理が必要になる部分ですが、夏は特に尿にも気を付けるようにしましょう。

ポイントは回数と色です。

夜間の頻尿を気にして昼間の水分を摂らないようにしてしまう高齢者が多いようですが、そういった場合は経口補水液で水分を補給し、少ない量でも確実に脱水症を防ぐ方法を選びましょう。

経口補水液は糖分と塩分がバランスよく含まれているので、体への吸収も早く、尿になることが少ないので、夜間の頻尿も気にせずに飲むことができます。

また、尿の回数が減っていたり尿が濃い黄色の場合も水分が足りないサインです。

いずれも脱水症につながる危険信号ですので、すぐに水分を補給するようにしましょう。

こまめな水分補給で脱水症を防ごう

以上のように、高齢者には脱水を引き起こしてしまう要素がたくさんあります。

それは年齢による体の機能の低下が一番の原因なので誰にでも起こる仕方のないことですが、そのような状態になることを理解し、脱水を防ぐ方法を知っていれば命に関わる事態にはなりません。

日常生活のちょっとしたことで脱水を防ぐことができ、元気に生活をすることができます。

夏の生活をもう一度見直して、脱水で命を落とすことのないような環境づくりをしましょう。