高齢者が骨折をしない為に日常生活で気をつけるべきことまとめ
若い世代とは違い、高齢者での骨折はとても苦労することとなるケガ。 完治するまでに、かなりの時間が要するとともに、生活をする上でも大変な思いを強いられることとなります。 そこで、高齢者が骨折をしない為に、日常生活で気を付けるべき点をご紹介します。1.イメージよりも足を高くあげる
階段の段差、出入口に多く見られる段差に対して、自分の想像で足をあげただけでは踏み外してしまうことがよくあります。 高齢者になると、足の筋力が自然と弱まっている為、自分で上に高くあげたつもりでも、予想を反して段差に足りていないことがあるのです。 自分が想像している段差の高さ以上に段差があるものだと思うように心掛けることで、階段や段差を踏み外すことによる骨折を防ぐことが出来ます。 マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる方も、2階建ての家にお住いの方も、日々段差につまずく経験を持っていることが多く、意外と骨折の原因の一つとなっています。 ちょっとの段差、少しだけの段差と捉えるよりも、少し大袈裟なくらいに段差を認識した方が良いでしょう。 階段で転んでしまうことで、骨折の他にも転倒した勢いで頭をぶつけてしまったり、下まで転落してしまう可能性もあります。 そうなると骨折だけでは済まない大けがとなってしまうので、意識的に足を高くあげて一歩を踏み出すという事を日々気を付けましょう。
2.慣れた靴を履く
女性の場合だと、高齢になってもオシャレに気を遣うあまり、多少ヒールがある物や厚底の靴を履く人もいます。 しかしこうしたオシャレを優先した結果、慣れていない靴に悪戦苦闘し、結果的に転倒してしまうこともあるのです。 また男性も同じように、高齢になるとともに身長が低くなってしまうことをコンプレックスに感じて、シークレットブーツのような靴を履く人も見られます。 履いている靴にヒールがあったり高さがあると、自分が思っている歩き方と異なり、多少の誤差が生じ、ちょっとくじいただけでも骨折に繋がってしまうことも。 普段から履きなれた靴を毎日履くことをオススメします。 足の形にフィットするようなスニーカー、もしくは靴屋で専門的に見てもらった靴などを選ぶことがベスト。 オシャレの為に気を遣うよりも、怪我に繋がらないような靴を選ぶことはとても大切なことです。
3.骨を丈夫に保てるようにする
骨折しやすくなる高齢者には、骨がもろくなってきている背景があります。 骨折しにくい体質を作ることもまた、自分で出来る骨折の対処法です。 骨密度を上げるためにカルシウムを多くとったり、サプリメントで補充するなどして食生活をただすことも必要でしょう。 骨を丈夫にすると同時に、ある程度筋力も鍛えておくことで、転倒しそうになった時にカバーする力をつけることも可能です。 毎日の生活の中にウォーキングを取り入れたり、筋トレを加えることで、こうした筋肉をつけてケガを未然に防ぐことが出来ます。 自分の体が許す範囲、無理のない範囲で、骨と筋肉を鍛えることもとても大切なことです。 人の骨は、周りの脂肪や筋肉によって覆われている為、骨周辺を鍛えることが大事。 高齢になってから鍛えることに抵抗があるかもしれませんが、自分の身を守ることに繋がるという意識を持って、日々少しずつ体を動かすように心掛けると良いでしょう。
4.自分の身体と向き合う
若い頃のように動けるはず、自分はまだまだ若いんだという認識を持っている人ほど、骨折というケガに繋がるような行動をしがちです。 若い頃の意識がそのままで、体が実際にはついてこない状況になってしまうと、どうしても見栄を張ったり意地を張ったりして無理をしてしまいます。 自分が対応出来る行動範囲や許容範囲をきちんと把握して、正しい意識を持つことが一番大事なことでしょう。 これくらいならまだできるといった過剰な意識から、自分を追いつめてしまう結果となり、最終的に大きなケガとなってしまうのです。 自意識が高い人、見栄っ張りな人、プライドが高い人、人よりも上に居たい人といったタイプにこうした行動が良く見受けられます。 自分の年齢と向き合うことは大切なことで、日々の生活に負担をかけない為にも大事な認識です。 この年齢ではどの程度まで動けるのか、自分の年齢では何が出来なくなってしまうのか、こうした知識を取り入れることも大切でしょう。 自分の体力や体の変化を意識して、それに伴った行動を心掛けることで、骨折という大きなケガをしなくて済むでしょう。
日常生活から骨折を防ごう
高齢者が骨折してしまうと、完治まで時間がかかってしまうこと、そして骨折が治ったとしてもそれをカバーしようと他の部分を痛めてしまうといったこともあります。 日頃の生活の中で気を付けられる点は、しっかりと守るようにしましょう。 自分の想像している体の年齢と、実際に動ける体の年齢に差があると、このような事故に繋がってしまいます。 自分を過信せずに、無理のない生活をすることも必要な事です。