高齢で便秘になった時の解決法5つ。高齢者の便秘対策
年齢とともに体の変化を感じるようになりますが、その1つに便秘があります。 便秘気味の人は解消方法をご存じかもしれませんが、今まで経験がなかった人は困ってしまうのではないでしょうか? そこで、高齢で便秘になった場合の対処法をご紹介します。1.適度な運動で腹筋をつける
高齢になると運動量が少しずつ減ってくると思います。 以前のように元気に動き回れないな、と感じている人もいるのではないでしょうか。 運動量が少なくなることで便秘になるのには、次の2つの理由があります。 まず、特に女性に多いのですが、運動力が減ることで腹筋が弱っていきます。 腹筋の力も使って排便していますので、この押し出す力の低下で便秘になっている可能性があります。 もう1つ、運動をしないことで血液の巡りがスムーズではなくなります。 いわゆる血行不良の状態ですね。 血液は酸素や栄養を運んだり、体に不要な老廃物を排出する働きを持っています。 血行改善をすることで、腸の働きが活発になることも期待できますので、適度な運動は便秘解消に欠かせません。 激しい運動は必要ありませんので、軽いストレッチやウォーキングなどを始めましょう。 短時間で様子を見ながら、できるようなら時間を増やすという考え方で十分でしょう。
2.腸内環境を整える食生活に
高齢になると、以前と比べて食事量が減ったように見える人がいます。 若い人でも便秘の解消に食べないことを選ぶ人がいますが、食べないことで便を押し出すことができなくなるケースがあります。 そこで、食物繊維を筆頭に、腸内環境の整う内容への食事変更をしましょう。 最近は腸内フローラという言葉が有名になったので、善玉菌や悪玉菌について知識を持っている人が増えました。 善玉菌が多い腸内環境に整えると、便秘の解消になりますし、免疫を正常に保って体を健やかにしてくれます。 医師の中には、1種類の乳酸菌ではなく、朝と晩に種類の違う乳酸菌が入ったヨーグルトで腸内環境を整えている人もいます。
3.手軽にできるツボ押しで便秘を緩和
運動や食事の調整などは時間のかかる解消方法だと思う人にオススメなのがツボ押しです。 もちろん、医薬品を使用するわけではないので即効性はありませんし、人によっては効果を感じない場合もあります。 手首の内側のしわの中央部分にあるツボ、そしてそのツボから指3本分くらい肘側のツボが便秘に効果的です。 ツボを押す時のコツは、押している時に息を吐くのと、痛いと思うほど押さないことです。 5つ数えて息を吐きながら押し、5つ数えながら息を吸って休憩をするのが1セットで、1つのツボに対して5セット実施します。 また、便座に座っていて排便できないとイライラするタイプの人は、緊張性の便秘になる可能性もあるので、手のひらの中央部分から指の付け根をもみほぐしてください。 リラックスのツボがありますので、高齢者の緊張性便秘の緩和になるでしょう。
4.水分不足を解消する
年齢のせいか、トイレに行く回数が多くなったと悩んでいる人もいます。 外出先でトイレを探すのが大変だとか、夜中にトイレに起きるのが嫌だと思うと、自然と水分補給を押さえてしまうのです。 体の中に水分が足りなくなると、便が硬くなって出にくい状態になりがちです。 過剰な水分補給は必要ありませんが、最低限は摂取していないと便秘の悪化を招く可能性もあります。 トイレに行く回数が多くて、便秘になったと感じる高齢の方は、もう少し積極的に水分補給をしてみてはいかがでしょうか? 便秘のままではお腹が張るのも辛いですし、他の病気になる可能性もあります。
5.良い油は便秘の解消に活躍
健康に気をつけている高齢の方は、コレステロール値も気にしていると思います。 メタボ対策なども含めて、油を取り過ぎない食事制限をしている人もいるほどです。 ところが、体には適度の油(脂肪分)は必要だと言われるようになりました。 体の細胞を守るための脂肪分や、血管のしなやかさを保つためにも、適度であれば油の摂取が必要です。 良い油を適量摂ることで健康を保つことは十分にできます。 高齢になって便秘になるのも、極端に油分が少なくなるために腸の中で便が移動しにくい状態になっていることがあります。 油を飲めば便秘が治るということではありませんが、油の摂取方法については考え直しても良いのではないでしょうか。
便秘の対処法で毎朝快便
便秘薬を飲んだらすぐに解消できるかもしれませんが、実は便秘薬を使い続けると体はだんだん慣れてきて、より効果の強い便秘薬が必要になってきます。 医薬品を使用しなくても日常生活の工夫で便秘の解消はできますので、いろいろと試してみましょう。 早く効果が出るものは体にも負担が多く、少し時間がかかる方法なら体に無理なく不調の緩和ができるものです。 あまり焦らずに高齢で便秘になった時の対処法を実践しましょう。