更年期のイライラを緩和する方法6個

更年期のイライラを緩和する方法6個

更年期には閉経前後のホルモンバランスの乱れから自律神経がうまく機能せず、 めまいがしたり、不眠や鬱から食欲不振になったり、不正出血や腰痛などの精神的にも肉体的にも症状が出るため、 イライラして日常生活や人間関係に支障をきたしたりする人もいます。 しかし、そのイライラは食生活や日々の過ごし方を改善するだけで十分緩和することができるのです。 そこで今回は、更年期のイライラを緩和する方法をご紹介します。

1.病院へ行く

のぼせる、平静にしているのに何故か汗を大量にかく、意味も無く不安になったりイライラするなどの更年期特有の自覚症状が出たら、 すぐに病院で受診しましょう。 更年期障害と診断されれば、健康保険の適用内でホルモン注射やピルなどのホルモンバランスを整える治療が施されます。 ホルモンバランスを正常に保つことでイライラや不安感は解消されますので、 更年期は誰にでも起こる病気だからと素人考えで自己判断せずに、医師の診断を仰ぐことが大切です。 婦人科の病気のため東洋医学に精通した医師も多く、漢方薬などを紹介してくれる医師もいます。

2.基礎体温をつける

更年期による卵巣の機能低下は基礎体温をつけることによって、低温期や高温期の周期から予想することが可能です。 自分の体調の変化や感情の変化と向き合うことで、いつ頃イライラするのかを予想でき事前に対処することもできます。 体調や感情を前もってコントロールできるように準備しておけば、イライラ期を最小限で乗り切ることができるのです。

3.適度な運動を日常に取り入れる

更年期は大抵45歳から50歳前後に訪れるので、若い頃とは違いスポーツの習慣から何十年も離れている人が多く、筋肉量や基礎代謝も落ちています。 運動量が減ると睡眠と精神の安定をつかさどるセロトニンの分泌が減ってしまい、不眠や倦怠感が起こりイライラしたり憂鬱感が溜まってしまうのです。 内臓脂肪が蓄えられやすい年代で、メタボリックシンドロームになるのも更年期前後なので、 適度な運動でセロトニンを増やし、心身ともにリフレッシュすることでイライラを緩和します。 激しい運動は避け、ゆっくりしたウォーキングなどのあまり心拍数を上げない軽い運動を毎日継続して行うことが望ましいです。

4.食生活を見直す

更年期に差し掛かる年齢の頃には高血圧や高脂血症を発症しがちで。一見健康な人でさえ動脈硬化が進んでいる人もいます。 肉体が不健康では精神面の不安やイライラが緩和されることはありません。 糖分や脂肪を控え、精神を安定させセロトニンを分泌しやすくするビタミンやミネラルをバランスよく摂取し、 特に免疫機能を向上させる亜鉛や、イライラをしずめるカルシウムなどの乳製品、 女性ホルモンに似た効能のある大豆イソフラボンが含まれた食物などを積極的に食べましょう。

5.自分以外の人との会話を増やす

家族や友人との会話など人との交流が少ない人は脳への刺激が少なく、 喜怒哀楽などの感情表現をする機会も少ないため、感情のコントロールが苦手になりイライラしやすくなったり鬱を発症したります。 人や世間との交流が少ないことで自然に遊びや楽しみ事が減り、楽しくないからイライラするという悪循環になるのです。 更年期を向かえる年齢の頃には子供が自立することで母親としての役目が一段落する一方、 夫婦生活や近所付き合いは長年同じ交流の繰り返しでマンネリ化するために、脳への刺激が少ないことが多いので、 意欲的に人と接して脳を活性化させ脳内物質を分泌させるとイライラも緩和されます。

6.自分にあったリレフレッシュ法を見つける

趣味に没頭したりヨガや瞑想など自分がリフレッシュ、リラックスできる方法を見つけましょう。 イライラしてもそれをすればイライラが治まる、というものを見つけておけば精神にゆとりができます。 いつもより丁寧にスキンケアをしたりお香を焚く、ストレッチをするなどでも心は落ち着きますので、 下手に準備や時間のかかるものよりも、日常の中に取り入れて気軽にリフレッシュできる何かを一つ決めておくと良いでしょう。

7.眠る

基本的なことですが、ホルモンバランスが乱れると体内時計も狂って不眠になったり、昼夜逆転の眠気が襲ってくるなどとても不健康です。 不眠が続くと卵巣の働きが低下して低体温になり、セロトニンも不足しイライラしたり判断力が鈍って日常で失敗したり、 それが原因でメンタル面が不安定になったりします。 だらだらと長時間眠るよりも、環境の整った寝室で質の良い睡眠を心がけましょう。 朝決まった時間に起きて太陽の光を浴びる、夜は決まった時間に布団に入るなど規則正しい生活も大切です。

更年期のイライラを乗り越えよう

更年期にイライラしてしまうことは誰にでもあることで、心が不安定になってしまう自分を責める必要はありません。 イライラするくらいで病院へ行くのをはばかる人もいますが、医師の専門的な指示と早めの治療を受けましょう。 婦人科が一般的ですが、自律神経の乱れがひどい時は精神科や心療内科の受診もお薦めです。 ほぼ確実に健康保険が適用されますので、高額な医療費の心配はありません。 イライラを緩和して明るく平静な更年期を過ごしましょう。