禁煙時の眠気を解消する方法。離脱症状を克服しよう
禁煙には離脱症状が色々出て来るのですが、その内の1つに「眠気」があります。 これに悩まされて断念してしまう人も多いです。 では、この禁煙中の眠気を解消する方法として何があるのでしょうか?1.定期的な運動を取り入れる
そもそも禁煙すると何故眠気が襲ってくるのか?ですが、それは長い年月喫煙を続けてきた事で、脳がニコチン脳になってしまっていたからです。 脳がニコチンありきで作用するようになってしまっていたのです。 脳には自律神経と言って、人間の意思に関係なく24時間働き続けてくれている神経があります。 そしてこの自律神経には、活動モードの交感神経と休憩モードの副交感神経という2種類の神経があり、これら2つの神経がバランスを取って働く事で健康的な生活が出来ているのです。 ですが長い年月喫煙を続けていると、常にニコチンが脳に充満した状態となり、このニコチンありきの状態で自律神経が働くという状態が当たり前になってしまうのです。 そこで急に禁煙、つまりニコチンを取り除く事になるので、このニコチンありきでバランスを取ってしまっていた自律神経のバランスが崩れ、急に眠気が襲ってくるようになります。 ですから、このニコチンありきでバランスを取っていた異常な自律神経の状態を、健康的な自律神経の状態に戻してあげる必要があるのです。 そこで有効な方法として運動があります。 運動、特にゆっくりとたくさんの酸素を身体に取り入れる有酸素運動は深い呼吸を必要とします。 この深い呼吸こそが自律神経を整えてくれるのです。 大量のキレイな酸素を血管に送り込む事で血流が良くなる、脳にも送り込む事で脳が活性化してくれる事でしょう。
2.早寝早起きを取り入れる
人間には体内時計というものがあります。 太陽が沈むと眠り、朝日と共に起きる。 このような自然と共生した生活をする事が、一番自律神経を整えるのには有効な生活スタイルです。 最近では24時間営業のコンビニや、ネット依存などで、夜中になっても起きて活動している人が沢山いる事でしょう。 このような人に限って休みの日ともなれば、朝日が昇ると共に雨戸を閉め、部屋を真っ暗にして眠り始めたりするのです。 このように昼夜逆転の生活や、一日二食、一日一食、それも食べたい時間に食べたい物を適当に食べるといった食生活を続けていたら、それは体内時計が狂ってしまい、自律神経はグチャグチャになってしまう事でしょう。 ニコチン脳から正常脳に戻す為には自律神経を整えるのが一番なので、まず体内時計に従った生活を続けるようにしてみましょう。 昼夜逆転しているような人は、ある日突然早く寝ようと思ってもそれは無理な話です。 まず寝不足でも徹夜でも朝に起き、その睡眠が枯渇した状態でその日の夜から早く寝るように心掛けてみましょう。 最初は「そんな早い時間から布団に入ってもなかなか寝付けない…」と感じるかもしれませんが、取り敢えず朝は決まった時間に起きる、それを繰り返していたら、自然と体内時計が戻って来て、自律神経も正常に戻っていく事でしょう。
3.カフェインを取り入れる
これは自律神経を整える為の方法とは違って、脳を覚醒させる方法です。 眠気覚ましにコーヒーを飲むという人は多いでしょう。 このコーヒーに含まれるカフェインには、眠気を誘発する脳内物質をブロックして脳を覚醒する働きを持っているのです。 ですからコーヒー、他には緑茶、紅茶などのカフェインを含む飲料を飲むと眠気がブロックされるので有効な方法ではありますが、カフェインも依存性がありますし、ある意味、正常な眠気を無理矢理ブロックするという、異常な働きと言えばそうとも取れます。 なので、離脱症状として眠気が強く出る禁煙開始3ヶ月間ぐらいはカフェインに頼るとしても、少しずつ自律神経のバランスを整えていく方向性で頑張っていく方が良いでしょう。
禁煙時の眠気を解消しよう
自分の為にも、そして家族などの周りの人の為にも「禁煙しよう」と思っているのに、それを邪魔すかのような様々な離脱症状。 その1つが眠気なのですが、離脱症状に負けていてはいつまで経っても、禁煙に成功する事は出来ないでしょう。 離脱症状は、自分の身体が健康な状態に戻ろうとしている証拠なのだと思い、その山場を乗り越えましょう。