禁煙三日目の辛さを乗り越える方法
禁煙で特に辛いと言われるのが、三日目。
多くの人がそのタイミングで禁煙を挫折しています。
ここでは、その辛い三日目を乗り越えるために有効な方法をご紹介します。
1.「辛いのは効果の表れ」と認識する
最初にすべきことは、現状の正しい認識です。
愛煙家がタバコを辞めると辛いのはどうしてか、なぜ三日目がもっとも辛い時期と言われるのかを、考えてみましょう。
それは、体からニコチンが排出されて行って、ニコチンに慣れた脳が「ニコチン欲しいよう」と要求しているからに他なりません。
ということは、逆から言えば、二日間禁煙したことで体の中のニコチンが確実に減少している証拠ということになるでしょう。
つまり、あなたの禁煙は、間違いなく効果を現し始めているのです。
この認識を持てば、禁煙継続のモチベーションはアップします。
「辛さを喜ぶ」という、逆説的な方法ということになるでしょう。
2.禁煙する理由を紙に書き出してみる
禁煙するときは、何らかの切実な理由があったわけです。
辛い思いをすることは十分わかっていながら、あえて禁煙を決意したのですから、そこには必ず、かなり強い理由があったに違いありません。
けれど、禁煙三日目ぐらいになると、禁煙の辛さが意識の中心になってしまい、結果、「初心」を忘れてしまうことになりがちです。
ぜひ、ここで初心に帰りましょう。
そのために有効なのが、「禁煙理由を紙に書き出す」という方法です。
頭の中で考えるだけより、紙に書くことで、禁煙への意識を高めることができます。
健康上の理由、仕事上の理由、生まれてくる子供のためになど、理由は様々でしょう。
また、複数の理由があるケースも多いに違いありません。
それを、全て紙に書くのです。
その紙を身近なところに貼っておくと、さらに効果的です。
3.禁煙成功した時のメリットを紙に書く
同じように、紙に「禁煙のメリット」を書くのもオススメです。
健康、仕事、家族、経済など、いくつかの項目に分けて考えてみましょう。
インターネットで関連サイトをチェックして、禁煙効果を調べてみると、自分では思いつかなかったメリットを見つけられるかもしれません。
それらをすべて、紙に書きましょう。
「禁煙にはメリットしかない」と、よく言われます。
それほどたくさんのメリットがあるわけですから、それを紙に書き並べてみれば、「頑張って禁煙を続けよう」という気持ちになれるに違いありません。
4.「辛い」と口に出し、周囲にもグチを言う
禁煙に限らず、人間「辛い」という気持ちをひとりで抱え込んでしまうと、さらに辛くなってしまうものです。
普段弱音を吐かないタイプの人が、うつ状態になりがちなのも、そのためと言って良いでしょう。
ですから、辛さを少しでも緩和したいと思ったら、どんどん弱音を吐きましょう。
「あーあ、辛いなあ」と独り言をいうだけでも、じっと耐えているより少しは楽になれます。
さらに、家族や友人、職場の同僚などに今の辛さをグチれば、気持ちはぐっと軽くなるはずです。
「どういう辛さか」という説明をするのもオススメです。
ただ「辛い」と言うより、具体的に説明することで、その辛さが客観視できます。
客観視によって「辛い」という意識が軽減されるのです。
5.二日間我慢した自分をほめる
ありがちなのが、「まだ三日目なのに、もう挫折しそうになってる。自分はなんて弱いんだ」と自分を責めてしまうこと。
これは、間違った自己評価です。
禁煙に失敗する人の中には「数時間で挫折」というケースも珍しくありません。
それくらい、禁煙は辛いものです。
その辛い禁煙を、あなたは丸二日以上続けてこられたのですから、決して意志の弱い人間ではありません。
むしろ、二日間の禁煙成功を誇りに思うべきです。
「よく頑張った」と自分を褒め、胸を張りましょう。
そうすれば「よし、もう一日、我慢してみよう」という意欲が湧いてくるに違いありません。
6.深呼吸とお緑茶で気分転換を
ここまでの5項目はいずれも、意識の持ち方によって辛さを軽減したり、禁煙のモチベーションを高める方法でした。
最後に1つ、行動によって辛さを紛らわせる方法をお話ししましょう。
それは「深呼吸」と「緑茶」です。
辛いと感じたら、新鮮な外気で深呼吸をしましょう。
部屋から一歩出るだけでも、気持ちは変わります。
特に外気に触れると、それだけで、違う気分になれるものです。
また、緑茶にはリラックス効果だけでなくデトックス効果もありますから、体内の毒素の排出が促進されるのです。
「タバコの代わりに緑茶」という習慣を身に着けると、禁煙成功率はぐっとアップするはずです。
夜はノンカフェインのハーブティがオススメです。
一番辛い禁煙三日目を乗り切ろう
「禁煙でもっとも辛いのは三日目」ということは、辛さは今がピークということ。
もちろん、四日目からは楽になるというわけではありません。
個人差はありますが、ある程度の期間、辛さは続くでしょう。
けれど、永遠に続くわけではありません。
ぜひ、三日目という「山」を乗り越えてください。