家族葬におけるマナー8つ。家族葬前後の準備や費用を知ろう

家族葬におけるマナー8つ。家族葬前後の準備や費用を知ろう

家族葬とは親族や身内などごく内輪だけでの葬儀を指します。

従来の葬儀の形式にとらわれず故人との最後の別れを親しい人間だけで惜しむお葬式です。

家族葬にはこれといった明確なルールや決まりがなく、故人本人や遺族が金銭的な面での事情や、遺された家族が静かに故人を見送りたいという精神的なニーズのために選択することが多くなっています。

家族葬を希望する本人、そして見送る側の立場から知っておきたいマナーについて、本人、家族、参列者それぞれでご紹介します。

1.家族葬を希望する本人のマナー

遺す家族に金銭的な迷惑をかけない家族葬で見送って欲しいと考えている場合、その意志を生前から家族に明言しておくことが必要です。

また出来ればその内容の希望などを書面にしておくと、遺族がお葬式の準備をするときに混乱せずにすみます。

列席して欲しい人の名前や連絡先などまとめておき、また通夜をするかしないか、戒名などについても希望があれば明記しておきます。

こういった自分の死後の身辺についてお願いしたいことをまとめる方法のひとつにエンディングノートがあります。

病気などで自身が判断を下せない状況になったときにも役立つものです。自分の希望について家族のためにも記しておきましょう。

ただし、遺書と違って法的な効力はありませんので注意しましょう。

2.本人のマナー2:葬儀後のお墓や納骨について

葬儀だけでなく、そのあとのお墓や納骨に関しても希望があれば家族に生前から伝えておくことが必要です。

また檀家になっているお寺がある場合、家族葬で通夜などを行わず、僧侶にも来て頂かない場合、納骨を断られる可能性もあるからです。

ただお墓にしろ仏壇にしろ簡素でお金がかからないようにしたいという希望があれば、お墓はなしという選択肢もあります。

また拾骨をしないという申し出があれば、火葬場で供養し処理してもらえます。

後々お墓の管理などをお願いする人がいなくなってしまう可能性を考え、そういった希望も家族に伝えておくことも大切です。

3.家族葬にかかる費用について

葬儀の内容によっても金額は変動してきますが、最低20万円からかかると考えた方がよいでしょう。

通夜、告別式なしで、僧侶へ払う謝礼は別料金として考えた場合ですが、そこからさらに僧侶を呼ばず、遺影写真もなしにし、近親者のみで行えばもう少し安くできます。

通夜や告別式を行い、会葬者に返礼をしたりまた会食などを行う場合は、参列者が少ないとはいってもそれだけ費用がかかってきます。

最近では家族葬を専門に扱う業者も増えてきているので、一通りの式をとりおこなってもそれほど経費はかからなくなりつつあります。

ただしオプションなどは別料金になりますので確認が必要です。

4.家族のマナー:家族葬に列席してもらう範囲について

家族葬の列席の範囲については明確な決まりがあるわけではありません。

基本的には同居の家族と二親等までの親戚を呼びますが、故人の希望があれば親しい友人、またお付き合いの程度によっては三~四親等までの親族を呼ぶ場合もあります。

家族葬をとりおこなったあとで「なぜ呼んでくれなかった」とトラブルになることも多いので、故人本人の希望があれば生前から書面などで明記してもらうなど、きちんと確認をしておきましょう。

5.家族のマナー2:家族葬で受け取ってしまった香典について

ご近所などでお付き合いがあった場合、断りをいれていても香典を持ってこられる方がいないとはいえません。

そういったことがないようお断りをあらかじめいれておくことも必要ですが、生前の故人のお付き合いは遺族には分からない部分も多く、また持ってこられる相手の方にも様々なお気持ちがあります。

その場合は今後のお付き合いのことも考え、受け取ることも必要です。

ただし参列者側は、相手の負担についても考えなければなりません。

家族葬を選択したということは「家族だけで見送りたい」という遺族の意志であることをくみ取り、尊重しましょう。

6.参列者のマナー:家族葬に参列するときの香典について

家族葬に参列する立場になった場合、簡略にとりおこなうとはいっても、通常の葬儀と変わりはないことを忘れてはいけません。

前もって「香典などお気遣いは不要です」の通達がある場合は別ですが、基本的には香典を持参することになります。

家族葬はまだそれほど浸透しておらず、参列するのが初めてだという方も多いかと思います。

ですが故人を偲びお見送りすることに変わりはありません。

葬儀のマナーに則り、遺族の方々に失礼のないよう列席することが、故人へのお悔やみになることを忘れないようにしたいものです。

7.参列者のマナー2:弔電を家族葬に送りたいとき

家族葬という選択をした遺族の意志を考えると、弔電も遠慮すべきことのひとつとして考えられます。

ただし「弔電はご遠慮ください」という申し出がなく、かつ故人との関わりが深かった場合には、お悔やみの気持ちをこめて弔電を打つことは失礼にはあたりません。

香典と違い、お返しの負担を遺族に背負わせないという点からも、問題にはならないでしょう。

儀礼的な手段として送るのは、むしろ遺族に負担をかけてしまうことになりますので、日を改めて弔問やお焼香にお伺いすることも考えたほうがいいでしょう。

8.参列者のマナー3:近所の方の家族葬を知ったときについて

家族葬をとりおこなう側として、町内の自治会などに家族葬でとりおこなうことを回覧してもらう場合があります。

これは弔問や香典をあらかじめ辞退したいという希望を伝えるためのものです。

ただし一般会葬は受け付ける場合もありますので、家族葬がとりおこなわれる斎場などが明記されている場合は、斎場に問い合わせをしてみてもいいでしょう。

一般会葬を受け付けない葬儀である場合は、香典などのお気遣いは不要であるという遺族の意志だと解釈できます。

ごくまれに家族葬のあと「お別れの会」などが開かれる場合もありますので、故人とお付き合いがあれば招かれることもあります。

地域によってしきたりなどの違いもありますので、もし不明な点があれば遺族にではなく自治会長などに問い合わせをして確認し、今後のお付き合いに支障のないようにしましょう。

家族葬は家族のみが基本

家族葬は近親者のみで静かに故人を見送るための葬儀の形のひとつですが、やはり礼儀やしきたりという点で「何かしなければ失礼にあたるのではないか」と考えがちです。

ですが故人との関わりがそれほどではない場合、そういった「義理による参列」はかえって失礼に当たります。

見送りたいという気持ちは大切ですが、遺族の気持ちも尊重し、お互いに歩み寄りながら故人を偲ぶ姿勢を大切にしましょう。

遺族が落ち着かれたころに訪問することは失礼にはあたりませんが、出来れば一報をいれ、了承を得てからにしたほうがお互いに気遣いをせずにすみます。

まだ元気なうちからでも、どのようにして見送って欲しいかはきちんと考えておきましょう。