補聴器の選び方のポイント7つ

補聴器の選び方のポイント7つ

初めて補聴器の購入を考える時には、まず最初に準備があります。 突然補聴器の取り扱いのあるお店に出向くものと考えている人は、その前にする事があるので確認が必要です。 そこで今回は補聴器を買うことを検討している方のために、補聴器の選び方のポイントから、初めて補聴器を買おうとする時の注意点などをご紹介します。

1.補聴器購入検討前のチェック

まず聞こえの悪くなった事が補聴器購入の動機である場合が多いですが、医療機関に受診して耳の状態を確認する事が大切です。 耳の状態というより耳垢が溜まっているせいで聞こえが悪くなる場合もありますし、聴力検査でどこまでの音域が聞き辛いのかどうか調べる意味でも大切です。 聴力検査では実際に音域の検査などもふまえ、補聴器を購入するのに必要な処方箋も用意してもらえます。 また、医療機関を受診する事で気づかなかった病気も見つける事が出来るかもしれません。 聞こえの原因が蓄膿症などの鼻詰まりもあるので注意が必要です。

2.補聴器の予算を考える

補聴器の金額は幅があります。 ここでは実際に自分が使う場面をイメージします。 何時使うのか、ずっとつけっぱなしにして使用するのか、それとも人と話す時やテレビを見る時のみなのかなど、使用用途によって使い勝手が変わってきます。 それに、基本的には補聴器は医療機器の扱いのために処方箋などでしっかり検査をしてつくるので、眼鏡を作るのに似ています。 それとは別に、音を拾ってボリュームを上げて効く集音器というものもあります。 こちらは通販などでも取り扱いがあり簡単に購入できますし、値段も1万円前後からあり手頃です。 しかし試着できませんし、医療機器ではなく電気製品の一種と言った位置づけであって、補聴器とは仕組みも全く違うものです。

3.補聴器を取り扱うお店へ出向く

実際に試着や試聴できるお店があります。 半信半疑でイメージがつかめない場合は実際に装着してみましょう。 昔の補聴器を連想している人は最新機器に驚くはずです。 形や性能など金額の違いに比例して多種多様あります。 耳に掛けるタイプの小型のものは付けている事が分からない程の小ささで、自分の聞きたい音だけを拾ってくれるものや、ノイズの出にくいタイプなど、様々な種類の補聴器があります。 分からない事や心配な事などお店の人に尋ねてみるのも大切です。 なお、補聴器販売をしているお店では、飛び込みのお客様から補聴器購入の意思を聞いてもまず医療機関への受診を勧めます。 自分のお気に入りを選ぶのですから、じっくり時間をかけて結論をすぐに出さないようにしましょう。

4.補聴器の購入にあたっての確認事項

補聴器の販売は決められた管理者がいて出来る行為です。 店内には必ず補聴器が管理医療機器である事と、それを販売する条件が満たされている事が証明されています。 店内へ入ったら ①販売業者の届け出が出されている事 ②医療用具販売管理者の設置義務がなされている事 を確認しましょう。

5.カウンセリング・フィッティング

店内にカタログが置いてあります。 色々な補聴器を試す事が出来ますが、自分が日頃から抱えている問題点を予算も含めて相談する事で、お店の人にカウンセリングしてもらいアイデアを出してもらっても良いでしょう。 経験を元に最適な機種を選んでもらえます。 ここまで進んだら、医療機関で処方箋を出してもらっている場合はそちらのデータに沿って店内でも聴力測定が可能ですから、自分だけの補聴器を作ってもらえます。

6.出来上がった補聴器をメンテナンスをしてくれる場所

補聴器を作ったら、そのお店とはそれでお終いではありません。 補聴器は高価です。 自分が作ったものを長い時間使い続けるには、メガネと同様に定期的なメンテナンスが必要な場合があります。 お店との繋がりも続いていきますから、息の長い付き合いが出来る場所でないと問題です。 ポイントはすぐに相談できる体制になっているか、相談しやすい雰囲気か、またこちらからの要望をきちんと受け止めてくれる所か等です。 時間をかけてゆっくり話を聞いてくれる事は最低限必要事項ですし、高いものばかり薦めてくるお店も考え物です。

7.最寄りに補聴器のお店が見つからない場合

補聴器販売店が自宅の近くにない場合は、医療機関受診の際聞いてみる事です。 補聴器販売には販売条件を満たしていないと販売できません。 耳鼻咽喉科などで検査・受診した後に聞いてみるとお店を紹介してもらえる場合がありますし、インターネットなどでも店舗の紹介があります。

補聴器は慎重に選ぼう

補聴器は医療機器です。 購入する前には耳に異常が無いか確認してからにしましょう。 また補聴器を購入する場所は単に機器の購入だけではなく、なんでも相談出来る場所にする事が大切です。 補聴器は高価ですから、簡単に決めてしまわずじっくりとカウンセリングを受けて何度も試聴やフィッティングを繰り返し納得できるものを選びましょう。 最新機器は付けている事が全く分からない小型のもので、自分の聞きたい音だけを拾ってくれる性能のものや、周りのノイズを取って聞きやすくしてくれるものなど、想像を超える力を発揮して日々の生活をサポートしてくれます。