エンディングノートの書き方のポイント。法的拘束力はないので自由に書こう

エンディングノートの書き方のポイント。法的拘束力はないので自由に書こう

エンディングノートは、自分が亡くなったときに家族にどうしてほしいか、自分の希望を書きとめておくものです。

内容は自由ですし、遺言書と違って法的拘束力がありません。

家族や友人への感謝、自分の人生を振り返っての思いなど、なんでも書くことができます。

そこで今回はエンディングノートを書く際のポイントをご紹介します。

1.エンディングノートと遺言書は違うもの

2009年6月、コクヨ株式会社が自筆での遺言書作成を支援する「遺言書キット」を発売し、大きな話題となりました。

あらかじめ記載された項目にしたがって書き込んでいくだけで、正式な遺言書が出来上がる。

そんな遺言書はそれまで存在しなかったからです。

「遺言書キット」は10代から90代まで、誰もが欲しがる大ヒット商品となりましたが、同時に話題となったのが、「遺言書に書ききれない内容を書くノートが欲しい」ということでした。

遺言書は亡くなった人の意思を家族に伝えるものですが、相続争いなど法的トラブルを防ぐ目的で作られています。

「エンディングノート」は遺言書と同様、自分が亡くなったとき、家族の手に渡ることになりますが、法的拘束力がありません。

内容も自由ですから、なにを書いても良いのです。

2.エンディングノートの目的とは?

コクヨは「遺言書キット」に続いて「エンディングノート/もしもの時に役立つノート」を発売しました。

自分が亡くなったとき、家族に必要となる情報を記録しておいたり、自分の人生に関する考え方を整理しておくのがエンディングノートです。

コクヨの場合、ノートのタイトルは「LIVING&ENDING」。

契約している保険会社や日ごろ通っている病院など、エンディングノートに書いておく記録は、日常生活でも役立つ情報だからです。

このノートをきっかけに「エンディングノート」という言葉が広く普及し、ドラマや映画でも取り上げられるようになりました。

葬儀のとき、家族が困らないようにしたい。

自分の死に関する考えを整理して、今後の人生を考えるきっかけとしたい。

生前お世話になった人たちへ、感謝を伝えておきたい。

現在は文房具メーカーだけでなく、公的機関や葬儀関連の企業などから、さまざまな目的をもったエンディングノートが発行されています。

3.エンディングノートには何を書けばいいの?

エンディングノートは項目も内容も自由ですが、自分の持ち物に関しては、なるべく詳しく書いておきたいものです。

預貯金や有価証券、不動産などをどう管理しているか。

口座から自動引き落としされているものは何か。

保険や年金・クレジットなどは、どことどういう契約をしていたのか。

こういったことは、いざというとき家族が「本人しか知らない、どうしたらいいか判らない」とまごつくことが多いのです。

なにより、こういう一覧表を作って情報整理しておけば、自分自身のふだんの生活に役立ちます。

クレジットカードを落としたときなど、エンディングノートを見ればすぐ連絡できるというわけです。

他にも、パソコンのパスワードや生前飼っていたペット、趣味で集めた大量のコレクションなど。

それを引き継ぐ家族にしてみたら、とまどったり困ったりしそうなことがたくさんあるのです。

4.エンディングノートに多い項目は?

エンディングノートの内容は人によってさまざまですが、項目の一つとして「自分史」と「家族への感謝」を書く人が多いようです。

人生の最後に、家族に手渡すのがエンディングノートですから、自分がどのように生きてきたか伝えたいし、それに関連して家族や友人への感謝を書き残したいと考える人が多いのです。

葬儀の方法や、お墓についての希望を書く人も多くいます。

希望する葬儀スタイルや、どこにどんなお墓を建ててほしいか、費用はどうするか。

遺言書に書ききれないことでも、エンディングノートなら書式自由で好きなように書くことができます。

家族と葬儀の話をするのが苦手という人でも、エンディングノートに書くことによって、自分の希望を伝えることができるのです。

5.エンディングノートを購入するには?

エンディングノートは文具店などで市販されていることがあります。

最近では、ネットでダウンロードできるエンディングノートも普及してきました。

あらかじめ項目が記載されていますから、自分に必要な項目を選んで、空欄に書き込んでいくだけ。

作業自体は簡単ですが、項目の内容が多岐にわたります。

自分のこれまでの人生のあり方や、家族など大切な人へのメッセージ。

銀行口座のリスト、保険会社やクレジット会社との契約内容、口座引き落としの内容。

通院している病院や緊急連絡先、希望している葬儀やお墓のスタイル。

他にも項目は数多く、すべて書き込むと数十ページにわたることが多いのです。

人生最後のノートだから、と力んでしまうのがエンディングノートですが、何度でも書き直したり、更新することもできます。

肩に力を入れすぎず、ゆっくりコツコツと書き進めていきましょう。

エンディングノートは自分の人生を振り返る時にも使える

自分の人生でいっぱいのエンディングノートを書き進めると、「そういえば、こんなことがあったっけ」とか、「やりたいと思ってたのに、忘れてた」とか、楽しい発見があるものです。

自分のこれまでの生き方を見直すことで、色々なことを思い出すからです。

基本情報を整理して、日常生活を便利に過ごすためにも、エンディングノートを書いてみませんか?