家のバリアフリー化を優先的にすべき場所5つ

家のバリアフリー化を優先的にすべき場所5つ

家をバリアフリー化する際に早めに取り組んだ方が良い箇所は、色々あります。

日常生活の中でつまずいたりバランスを崩した時に感じる、ヒヤリとしたりハッとしたりした感覚を多く感じる箇所。

そういった危険が多い箇所から、バリアフリー化を行いましょう。

今回は、早めにバリアフリー化をした方良い箇所を例を挙げてご紹介します。

1.洗面脱衣室

ヒートショック現象をいう言葉をご存知でしょうか。

ヒートショック現象とは、急激な温度変化により心臓や血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞を起こすリスクが高まることを言います。

冬期の洗面脱衣室では他の居室との温度差が大きくなりやすいことから、ヒートショック現象を起こしやすくなります。

このことから、洗面脱衣室にはパネルヒーターなどの輻射式の暖房設備を設置するのが良いとされています。

温風吹き出し式の暖房設備の場合は、高齢者は着替えなどにより時間がかかる傾向にあり、濡れた体に直接温風が当たると体を冷やしてしまう場合があるので注意が必要です。

2.浴室

65歳以上の高齢者による家庭内での事故死の30%は溺死と言われています。

次に割合の多い、平面での転倒の10%とは大きく差が開いています。

そのくらい、高齢者にとってお風呂場というのは危険が潜む箇所となっています。

高齢者は足腰が弱くなり、筋力も落ち平衡感覚も鈍くなっていますので、成人に比べてより転倒しやすくなっています。

そのことに加え、お湯や水を使用する浴室はより滑りやすい環境になっています。

ですので、滑りにくい材質の床材に変える、浴室の出入り用、洗い場の移動・立ち座り用、浴槽の出入り用、浴室の立ち座り・姿勢保持用に手摺を付けることが望ましいと言われています。

また、浴室の洗い場の床の高さと浴槽の床の高さの差が大きい場合、浴槽の縁の高さが洗い場の床の高さに対して極端に高い場合は転倒の原因になります。

浴槽と洗い場の移動に負担にならない高さに変え、手摺を付けるなどの対処をしましょう。

または、座って移動できるように、折りたたみ式の移動用ベンチを設置するのもいいでしょう。

3.トイレ

トイレに関してはヒートショック現象を防止するために、暖房付きの便座に取り換え、洗面脱衣室と同じように輻射式の暖房設備を設置するのが望ましいと言われています。

暖房付きの便座は一般的になってきましたが、トイレの部屋全体の温度が低いと洗面脱衣室と同じようにヒートショック現象の原因となりますので、注意が必要です。

また、転びやすくなっているのは便座に座っている場合でも同様ですので、注意が必要となってきます。

移動用、立ち座り用の手摺を付けるのは一般的になってきてきますが、長時間トイレを使用するだけでも体に負担となる場合には背もたれなどを設置すると、楽にトイレを使うことができるようになります。

4.玄関(屋外)

バリアフリーでは、外出のし易さがとても重要となってきます。

体が思うように動かなくなってくると外出する機会が減り、筋力低下などに繋がる要因となるため、気軽に外出できようにバリアフリー化に取り組むのが望ましいと言われています。

まずは、玄関と屋外との高低差の解消です。

階段などの段差のある場合は手摺を設置し、滑りにくいノンスリップ加工された床材などを使用し、蹴上げの高さを低くします。

視力が落ちて、足元が見えにくい場合には足もと灯を設置します。

車いすなどを使用する際は、スロープを設置します。

スロープを設置する場合には、勾配を緩やかにし、スロープからの脱輪防止のために両側の縁に10㎝以上の立ち上がり、もしくは柵を設置します。

スロープの距離が長くなる場合には踊り場を設け、楽にスロープを昇り降りできるようにしましょう。

5.玄関(屋内)

次に玄関の屋内側ですが、玄関には玄関扉や上框など不規則な高低差の段差があります。

こういった不規則な高低差は、とてもつまずきやすく注意が必要となります。

玄関扉のバリアフリー化は扉前にグレーチング(排水口)を設置することにより、高低差をなくすことができます。

上框に関しては、スペースが確保できるのであれば式台を設置し、段数を増やして手摺を設置することにより、安全に登り降りができるようになります。

新たに式台を設置するスペースが無いという場合には、折りたたみ式の腰掛けやベンチなどを設置し、座りながら廊下から玄関土間部分への移動ができるようにしましょう。

折りたたみ式の腰掛けやベンチがあれば、靴の履き脱ぎや靴紐を結ぶのも楽二行うことができます。

バリアフリー化をしていこう

日本における死亡原因の順位は、悪性疾患、心疾患、脳血管疾患、肺炎についで5番目に不慮の事故が挙げられています。

不慮の事故は、交通事故とともに家庭内事故が大きな割合を占めており、高齢者の死亡事故に関しては交通事故よりも家庭内事故の方が多く、2005年発表時では交通事故死に対して家庭内事故死は2倍となっています。

また、高齢者は転倒時に手をついて体を支えようとして骨折をしたり、ふらついて尻もちを着いた衝撃で股関節の骨を骨折をし寝たきりになってしまったりするケースがとても多くあります。

こういった怪我をする前に家のバリアフリー化を行い、段差を無くし手摺を設置することにより事故を未然に防ぐことで、快適な生活を続けることができます。

ですので、日常生活の中で段差につまずいたり、バランスを崩してヒヤッとしたりハッとしたことがある場合は、大きな事故に繋がる前に先回りして予防することがとても大切になります。