アルコール依存症の家族への対処法5個

アルコール依存症の家族への対処法5個

アルコール依存症は、薬物依存症のひとつで完治することはありません。

ですが完治はしなくても回復することは可能ですので、決して希望を失わずにアルコール依存症の治療に本人、

家族と医療機関や自助グループの力を借りて、根気よく取り組んでいく事が回復する手がかりになります。

そこで今回は、アルコール依存症の家族への対処法をご紹介します。


1.アルコール依存症者に巻き込まれない、責めない

アルコール依存症に巻き込まれている家族からすると、アルコール依存症の人から暴力を受けたり家の中を荒らされたり、

どうしても許せない気持ちが抑えられないのは当たり前のことで、責めたくなる気持ちも当然のことです。

しかしアルコール依存症の人は責められてしまうと、なぜ自分の辛さを理解してくれないのか、と孤独で惨めな気持ちになってしまい、

その孤独と惨めさを忘れるために、またお酒を飲んでしまうのです。

アルコール依存症者との関係をうまく構築することが回復には必要になるため、悪循環な関係では回復が難しいのです。

アルコール依存症者がそのような問題行動をするのではなく、病気がやらせているのだと理解してアルコール依存症者に巻き込まれないようにします。

またアルコール依存症者に、つい言いたくなってしまう言葉は本人には伝えずに、

自助グループの同じ悩みを抱えている人たちに溜め込んできた辛さや不安を話して冷静さを取り戻しましょう。

2.アルコール依存症者の問題を肩代わりしない

アルコール依存症者は飲酒が原因で、問題を起こすことが度々あります。

飲酒が原因の借金であったり、他人のものを壊してしまったりなど、色々な問題が発生して来ます。

家族はそれらの問題を絶対に助けてはいけません。

アルコール依存症者は、自分がアルコール依存症であることに心底困らないと、現実を見ようとしないため、

いつまでも治療や回復をしたいという気持ちになることができません。

そのためには、アルコール依存症者がどん底の経験をして、自らこのままではいけないんだと気がつかなくてはなりません。

そのためには、アルコール依存症者にその辛さを真っ直ぐに背負わせる必要があります。

ここで世話を焼いてしまう人をイネイブラーと言います。

イネイブラーとは、アルコール依存症者に飲酒の手助けをしたり可能にしてしまう人を指します。

つい世間体を気にしたり、他人に迷惑をかけてしまうのが申し訳ないという気持ちから、イネイブラーになってしまうのはやめましょう。

周囲への体裁を気にするよりも、治療をすることの方が大切です。

3.あなた自身を大切にしよう

アルコール依存症者の家族は、心に大きな傷を負います。

アルコール依存症者の言動に振り回されたりして、気持ちの整理が追いつかないことも多くあるはずです。

私のせいでこのような事になってしまったのか、と自分を攻めてしまう人もいるでしょう。

しかし、何があっても自分の人生の主役は自分でいなければならないのです。

アルコール依存症者の幸せではなく、自分の幸せをまず考えるのです。

自分を大切にすることが重要なのは、アルコール依存症者の回復にも繋がるからです。

暴力が始まったり、危険を感じたりしたら逃げる、アルコール依存症者の言いなりにはならない、

自分のために生きることが、アルコール依存症者から依存されることを防ぐことができます。

また自分の人生を犠牲にしてしまうと、アルコール依存症者が回復して再び家族として戻れた時に、

自分の人生を壊された怒りから関係の再構築ができなくなる場合もあります。

そのためにも、自分を大切にすることが重要です。

4.アルコール依存症者の健康な気持ちを引き出す

アルコール依存症者は、お酒を飲んでいない正常な時には、酒をやめて立ち直りたい、

人に迷惑をかけずに自立した生活を送りたいたいと考えています。

アルコール依存症者は、心が全て病気になってしまった訳ではなく、健康な部分も心に残っているのです。

治療は、この残った健康な部分をどう広げていくかが手がかりになります。

そのためには、アルコール依存症者に対して回復を期待する気持ちや回復を信じている気持ちを伝えることが大切です。

そのことで、アルコール依存症者の健康な気持ちを引き出せるのてす。

このような人間関係を築くことが、アルコール依存症に希望を持たせるため回復には大切です。

5.子供がいる場合の子供への対応

アルコール依存症を親に持った子供は、とても辛い気持ちでいます。

本当なら安心の場である家が殺伐とした緊張度の高い環境だと、子供は自分を自由に表現する方法を学ぶことができません。

悩みがあっても相談することもできず、孤独を感じながら生活をしています。

アルコール依存症者の対応にどうしても追われてしまい、子供の世話が疎かになってしまうこともあるのは仕方ないことです。

ただ子供には迷惑をかけていることをきちんと謝り、子供が話しかけてきたら、しっかり応えてあげることで子供の心は癒されるはずです。

アルコール依存症は家族と一緒に治そう

アルコール依存症は、巻き込まれてしまうと本人だけでなく、周りにいるみんなが病んでしまうぐらい大変な病気です。

家族だけで解決することは難しいので、第3者に介入してもらい正しい対処方法の指導を受けましょう。

またアルコール依存症から回復した人との交流をすることで、的確なアドバイスや回復する希望がもらえるはずです。