65歳から働ける仕事5つ。定年後に就きやすい職業とは
定年で退職しても働きたいという方は多くいることでしょう。 ただ、高齢者向けの求人というのは少なく、採用もされづらいです。 それでは65歳からでも働ける仕事にはどんなものがあるのか、その内容とあわせてご紹介します。1.警備員
高齢者が活躍する職業としてよく取り上げられるのが、警備員です。 実際、全従業員のうち50代、60代の割合は2割超えと高い数字を示しています。 業界としても定年の設定を高くたり、継続雇用制度の整備を行うなど、65歳以上の人たちの受け入れに積極的な姿勢を示しています。 80歳近い人が現役で働いていることもあります。 警備員の仕事は、警備業法という法律で1号から4号まで分けられているのをご存知でしょうか。 一般的に高齢者が配置されるのは1号警備と2号警備です。 まず1号は施設警備、主にショッピングセンターや駐車場、ビルなどを担当します。 2号は交通誘導や雑踏警備を担当します。 工事などで道路が片側通行になっているところや歩行者に危険が及ぶ場所での交通整理、イベントなど多くの人たちが集まる場所での誘導業務が主な仕事になります。 残る3号、4号は現金輸送車や要人の警護など危険な業務を担当するので、高齢者がこちらにまわることはないでしょう。
2.タクシーの運転手
タクシー運転手の平均年齢は全国で約57歳という数字か見て分かるとおり、タクシーの運転手というのは多くの高齢者が活躍している職業です。 タクシーの運転手になるのに必要な免許は2種免許のみと、比較的ハードルが低いです。 なので、やや年をとってから運転手になったという人が多いというのも特徴だと言えます。 未経験でも、年収400万円を稼ぐことができるのも魅力的でしょう。 また、65歳の定年を過ぎてからも、再雇用されて70歳くらいまで働くことが可能なのも特筆すべきでしょう。 年をとって体力が落ちても、定時勤務というパートタイムとも言える働き方ができます。 タクシードライバーになるには2種免許に加えて、地理試験に合格する必要があります。 この試験は出題される40問のうち8割の正解が合格ラインとなるので、少々難易度が高いです。
3.コンビニ
高校生や学生のアルバイトというイメージが強いコンビニのお仕事ですが、外国人留学生や主婦なども多く採用され、現場で活躍しています。 高齢者も例外ではありません。 コンビニの店舗数は毎年増加を続けています。 その増加に見合った人員の確保がコンビニ各社の課題になっていますが、その確保が追いついていないのが実態です。 解決策の一つとして、コンビニ側は高齢者の採用を強化しています。 同様の流れはファストフードチェーン店やガソリンスタンドでも起きています。 コンビニならば近場にあることが多いので、通勤の負担は軽くなります。 また、研修制度の拡充も年々進んでいるので、未経験でも業務に支障をきたす心配はしなくても良いでしょう。
4.清掃員
ビルや公園などで清掃作業をする高齢者を見かけることは少なくありません。 清掃員の平均年齢は50歳を超えていて、必要とされる資格も無いので、年をとってからも就職しやすい職業です。 他業種の仕事に疲れて清掃員を再就職先に選ぶ人もいます。 ハローワークでも紹介してもらいやすい仕事の一つです。 清掃員の仕事は一言に掃除をすることといっても、その活躍の場は幅広くあります。 ビル、公園、病院、パチンコ店、駅、役所など公的な施設、オフィスなど枚挙に暇がありません。 職場によってはビルの外壁や窓拭きをすることがあります。 この作業をする人はクリーンクルーと呼ばれ、ビルクリーニング技能士の国家資格を持っていると重宝されます。 この他にも清掃員に関係する国家資格には建築物環境衛生管理技術者、清掃作業監督者というものがあります。
5.マンション管理人
マンション管理人はむしろ高齢者でないと採用されづらい仕事です。 一定以上の社会経験を応募資格に設けていることがよくあります。 定年退職後の再就職先としてもよく知られているでしょう。 マンション管理人の主な仕事はマンションの清掃作業です。 大規模なマンションの場合は、臨時で清掃をするパートさんを雇うこともあります。 管理人室での来客や電話の応対も日々の業務になります。 住民からの相談やクレーム、ビラまき、押し売りなどへの対応が多くなることでしょう。 他にもマンションの見回りや設備点検の立会い、管理事務の代行など、管理人の業務は多岐に渡り、一般のイメージとは違って多忙だと言えます。 定期的に研修に参加する必要もあります。 勤務形態に関しては、住み込み、通い常駐、巡回の3種類があります。 決められた曜日のみ出勤する巡回勤務を除くと、休みは少ないです。 しかし、高齢者だからこそできる仕事とも言えるでしょう。
65歳だからこそ働ける仕事は沢山ある
65歳からでも、正社員にこだわらなければ働ける職場は他にもまだ見つかることでしょう。 条件が整っているならば自営を始めるという方法もあります。 日本の高齢化社会はまだまだ進んでいきます。 その分まだ働く気力のある人にとっては、どんどんチャンスが広がっていくことになるとも言えます。